“黒ヘッド”で見た目をシャープに。振り切れるイメージが持てた
「打感や実際に飛ぶ弾道には文句はありませんでした。ただ、ヘッドのソールがやや厚くてボテッと見えるタイプのアイアンだったので、もう少しシャープに見えるともっとよかったんです。そこで黒にしてみました。すると、見え方がかなりシャープになったんです」
成田がバッグに入れたのは、アメリカの新興ゴルフメーカー「PXG」の0311アイアン。シルバーメッキからブラックへと、カラーを変えたのが真相だ。

アイアンのヘッドタイプは以前と同じものだが、黒ヘッドにしたことでフォルムがキリッとした感じになり、全体がシャープに見えるように。6I~PW「PXG 0311」
「あとは、2017シーズン開幕からアイアンはカーボンシャフトを使っていたんですが、スチールにしました。8月ぶ洋芝のコースで試合が続いたころ、球を最後まで押し込めていない感覚があって。少し硬いシャフトを入れて、最後まで押し込んでいくイメージを出したかったんです。そういう感覚もあってシャフトも替えました」(成田)。
アイアン以外は変化なし。絶対の信頼感を持つクラブたち
クラブ契約がフリーだけに、自分のフィーリングに合わせて好きなタイミングでクラブを替えられるのは大きなメリットともいえる。今回はアイアン以外はシーズン当初と同じだが、終盤戦になるほど、どれだけ自分のクラブを信じられるかも勝敗の分かれ目となるに違いない。

構えたときにいかにも叩けそうな顔をしているドライバー。高低の打ち分けができて、状況によって球筋を操作しやすい。「ロッディオ プロト」(10度)

FWは球質が重く、風の影響を受けにくい。ヘッドは小ぶりでスクェアに構えやすいのが特徴。3W、5W「ロッディオ プロト」(15、19度)

アイアン感覚でラインが出せるよう、小ぶりなヘッドをチョイスしているユーティリティ。「ロッディオ プロト」(21度)、「タイトリスト816 H1」(25度)

100ヤード以内はこの3本で対応。スコアメークの鍵を握るだけに、感覚的な部分を重視。ウェッジ「PXG 0311T ウェッジ」(50、56、60度)
ヘッドは小ぶりを好み、操作性重視のセッティングをしている成田美寿々。シーズン終盤もショットメーカーでもある彼女から目が離せない。さらに詳しいクラブスペックは、週刊ゴルフダイジェスト10/31号「pro's spec」をチェック!
(写真/姉崎正)