距離的にはギリギリ届くけど、カンタンには乗らない、残り180ヤード。ここから3打で上がれたら、80台のスコアも視野に入ってくるというもの。「あとちょっとで80台が出そう」というゴルファーに、残り180ヤードの攻め方・狙い方を理論派プロの伊丹大介が解説!

ピンだけを目指すと「3打率」が落ちる

ーー90台前半で回れるゴルファーが、180ヤードから3打で上がるためには?

伊丹:うまく打てればUTなどで乗せられるレベルですね。まずは、『寄せやすいエリアがどこなのか』を考えます。

ーーたとえば?

伊丹:そうですね。受けグリーンの残り180ヤードなら、ナイスショットがピンの手前5メートル、ミスしたら花道、といった戦略です。170~175ヤード前後を打てる番手を持ってピンに向かって打っていきます。

ーーなるほど、たしかにそれなら寄せワンが狙えますね。

伊丹:奥や横に傾斜しているグリーンの場合は、寄せやすいエリアはグリーンの奥やサイドにあるわけです。それをホールガイドや実際に見ている風景から判断するんです。

画像: 「180ヤードは90ヤード+90ヤード。こんな考え方を薦める場合もありますが、それは150ヤードを超すキャリーボールをコンスタントに打てない100切りの人の場合です。ボギーベースが想定できるゴルファーなら『寄せワンエリア』を意識した『ナイスオン狙い』の方が、3打で上がる確率は上がります」

「180ヤードは90ヤード+90ヤード。こんな考え方を薦める場合もありますが、それは150ヤードを超すキャリーボールをコンスタントに打てない100切りの人の場合です。ボギーベースが想定できるゴルファーなら『寄せワンエリア』を意識した『ナイスオン狙い』の方が、3打で上がる確率は上がります」

ーー具体的に「寄せワンエリア」を教えてもらえますか?

「言うまでもなく、ピンまでゆるやかな上りになっているエリアは寄せやすいですよね。だから、ピンとここを結んだエリアを狙うんです」

画像: ピンまで上りのエリアは寄せワンを狙いやすい鉄板エリアだ

ピンまで上りのエリアは寄せワンを狙いやすい鉄板エリアだ

ーーほかには?

「エッジからピンまで近ければ2打で上がりやすい。ただし、バンカーや手前にワンクッションさせる必要がある場所は除外です。また、ハザードの逆サイドは基本的に寄せやすい場合が多いので、それも頭に入れておくといいですよ」

画像: ピンに近い芝のエリアも寄せやすいエリアだ

ピンに近い芝のエリアも寄せやすいエリアだ

コースの攻め方ひとつでパーをゲットするチャンスが転がり込んでくる。なにがなんでも乗せよう! ではなく、外したときに寄せやすいエリアを探るのが肝心だ。

写真/小林司

(週刊ゴルフダイジェスト2016年7月19日号より)

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