ラウンド前は不安でたくさん練習したくなる。でも、すればするほど、うまくいかず焦ってスタートの時間に......そんな人は多いのでは? 「練習場へ持っていくクラブはドライバー1本で十分」といのはツアー初優勝を目指す重永亜斗夢プロ。いったいどういうことなのか? じっくり教えてもらうことにした!

朝の練習はウォーミングアップと割り切るべし

ーードライバー1本だけでいいというのは極端では?

重永:球数は限られているし、時間もあまりないですよね。そもそもラウンド前は、スウィングを作る時間ではない。自分のパフォーマンスを引き出すための準備をする時間。要するにウォーミングアップです。

ーープロの試合のときはそういう感覚ですか?

重永:もちろん。とくにスタート前の練習は体をほぐすためのもの。言い換えるとスウィングを整えるのが目的です。僕らは素振り用の練習器具を使いますが、アマチュアの方は持っていない人も多い。だからドライバーがいいんです。

画像: 弾道を目で追わないのがポイント。目的はあくまでスウィングを整えることだ

弾道を目で追わないのがポイント。目的はあくまでスウィングを整えることだ

ーー長いからですか?

重永:そうです。まずは5割で振って、そのあとに7割。最後に100%で振ります。注意してほしいのは5割といっても振り幅の大きさではなくスピードのことです。

画像: これくらい大きくヒールアップして振ると、クラブが大きく動き、体もほぐれやすい

これくらい大きくヒールアップして振ると、クラブが大きく動き、体もほぐれやすい

ーー真っすぐに飛ばすことは意識すべきですか?

重永:どこに飛んでも構いません。ヒールアップして、体重移動を大きくして最後まで振り切る。動ける体になり、スウィングが整ってくるはずですよ。

画像: 最初は下半身を積極的に動かして、5割のスピードで振る。下半身を使うとリズム感も出てくる

最初は下半身を積極的に動かして、5割のスピードで振る。下半身を使うとリズム感も出てくる

重永考案! 25球メニュー
5割の力で振る・・・10球
7割の力で振る・・・8球
10割の力で振る・・・7球
振り幅ではなく、振るスピードを徐々に上げていくことで、体も徐々に動き始める。朝のウォーミングアップの目的は、体とクラブの動きを連動させることだ

この記事は、週刊ゴルフダイジェスト2017年12/5号の特集「あれこれやっていませんか? 朝の練習は『バランス』だけでいい!」より。重永プロが実際に試合の朝にやっている練習法が載っている。続きは本誌をチェックしよう。

写真/大澤進二

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