「ユーチューブでしか知らなかった」
尾崎が最後に優勝したのは今から16年前の2002年のこと。今回レッスン会に参加したジュニアのうち最年長の高校2年生が生まれた頃であり、当然ながら参加者は毎週のように優勝争いを繰り広げていた最強ゴルファー「ジャンボ」をリアルタイムでは見ていない。
では、ジュニアたちはジャンボの存在を知らないのか? 答えはノーだ。ユーチューブなど、インターネットを通じて、彼らはジャンボを知っている。春日部から参加した高校1年生の水沼勇太君もその一人。親からジャンボの凄さを聞いたり、ユーチューブで見るうちに憧れの存在になったという。

水沼君を熱血指導するジャンボ
「初めてお会いして、雰囲気というかオーラがすごかったです。自分はチーピン持ちなのですが、すぐにそれを見抜かれました。腕とクラブを一直線にするように教えてもらい、打ってみたら真っすぐ飛ばせるようになりました」(水沼勇太君)
ジャンボといえば、実は教え上手でもある。高校生ゴルファーに対しては、真剣な眼差しでスウィングを見て、「もっと下半身を使え」「ヘッドの重さを感じて振るんだ」と熱血指導したかと思えば、小さな体を目いっぱい使って飛ばす小学生ゴルファーには「真っすぐしか行かないじゃないか! 直すところないな」と温かい眼差しで見守る一面も見せた。

小学生ゴルファーには細かいことは言わず、のびのびと指導
レッスン会を終え、参加者たちに「スコアを出すことばかりに急がずに、しっかりと基本、基礎を身につけてほしい」と語ったジャンボ。全盛期を知らず、「ユーチューブの中の人」だったとしても、この日の教えはジュニアたちの胸に刻まれたに違いない。

参加者たちとの記念撮影にも気さくに応じ、この笑顔