フルショットで打つ100ヤードとは違い、ハーフショットで打つ50ヤードは距離感が難しい。「50ヤードくらいの距離で大事なことは、体とクラブの動きを同調させること」だというのは若手注目株の重永亜斗夢プロ。いつでもクリーンにウェッジで打てる考え方&練習法を教えてもらった。

思い通り動けないと正しい振り方も意味なし

50ヤードで一番重要なのは、考え方を変えることだと重永プロは言う。

「例えばこの写真のような状況だと、手前のバンカーが気になるし、エッジからピンまでの距離もわかりません。かなりプレッシャーのかかる状態ですよね。この状況で微妙な距離の50ヤードを打つのは相当難しい。だから、考え方としては右サイドの広いエリアに乗ればよしと考えることです。結局、自分にプレッシャーをかけすぎるからイメージ通りの動きができなくなる。振り幅をコントロールしなければならない距離だからこそ、プレッシャーの少ない状態でスウィングするべきなんです。寄せるではなく、乗せる気持ちを持つことがピタッと距離感を合わせるコツです」(重永、以下同)

画像: 体が思い通りに動けば、クラブの動きもスムーズになりバウンスをきっちり利かせて振り抜くことができる

体が思い通りに動けば、クラブの動きもスムーズになりバウンスをきっちり利かせて振り抜くことができる

重永プロが、自身も常に行っている練習法を紹介してくれた。それが、片手でハイティアップしたボールをPWで打つ練習だ。

「高くティアップしたボールは体の軸がブレたり、手先を使うと打つことができません。体と腕の動きを同調させるのが最大の目的ですが、左右の手をバラバラに練習することで、それぞれの役割を体で感じることができます。これができれば、プロ級のウェッジ名人になれますよ」

片手だからこそクラブがどこに下りてくるかを感じやすくなる。要するにクラブが動きたい方向に動かしてあげればインパクトの再現性は高まり、いつも同じ当たり方になりスピンが利くというわけだ。

画像: 左手片手うちの場合(左)はわきを締めて体の回転で打つことを意識しよう。右手片手打ち(右)の場合は右手を伸ばしたままインパクトしよう

左手片手うちの場合(左)はわきを締めて体の回転で打つことを意識しよう。右手片手打ち(右)の場合は右手を伸ばしたままインパクトしよう

この記事は、週刊ゴルフダイジェスト2018年2/27号の特集「方向バッチリ、距離ピッタリ。ウェッジを握れば“プロ級”です!」の一部を抜粋・改変したものである。アプローチ巧者になるためのエッセンスを掲載しているので、続きを本誌にて確認しよう。

写真/大澤進二

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