春が来てマスターズをテレビで観ると、どうにもコースに行きたくなるのはゴルファーのサガ。待ちに待ったゴルフシーズンに突入だ。春のゴルフは風との闘い。そんなビュンビュンの風に負けない球といえば、そう、スリークォーターショット。プロがライン出しと呼んでいる、高さを抑えてピンの根元にズドンと落とすあの弾道だ。アイアンでピンを刺すショットをめざして、スリークォーターの打ち方講座、はじめます。

フィニッシュでクラブは垂直!

「ライン出しは女性にも打てます」と三觜プロ。実際、ジュニア時代から指導している辻梨恵プロも、ライン出しのショットを得意としている。

「パワーは必要ありません。フルショットとライン出しの違いは、インパクトからフォローのヘッドの振り抜き方。通常のフルショットでは、ヘッドが手元を追い越すように走らせていきますが、ライン出しは手首をリリースせず、体とクラブの動きを同調させて振り抜きます。だから、フィニッシュでクラブが地面と垂直に立つ。辻プロの連続写真を見ると、トップとフィニッシュが左右対称になっていますよね。手先ではなく、体の回転で振る。これがライン出しの絶対条件なんです」(三觜)

画像: 弾道を低く抑えたいときは右足寄りにボールを置く。手先ではなく体の捻転で、バックスウィングしよう(撮影/大澤進二)

弾道を低く抑えたいときは右足寄りにボールを置く。手先ではなく体の捻転で、バックスウィングしよう(撮影/大澤進二)

ハンドファーストでロフトを立てる

通常のフルショットと違い、ダウンスウィングからフォローまで、手首をリリースさせないのが、ライン出しのポイント。そういえば以前、ライン出しが得意という女性のトップアマに取材したら、布団叩きでイメトレしていると言ってたんですけど……。

「それは理に適った練習法ですね。さすがトップアマ、感覚がスルドイ。布団を叩くときは右手首の角度を保ったまま、面で叩こうとしますよね。手首をリリースしてしまうと、布団に対して面を合わせることができません。切り返しからダウンでできた右手首の角度をフォローまでキープ。ハンドファーストでロフトが立つから、弾道を低く抑えることができるんです」(三觜)

画像: 手首をリリースさせずに保つことが、布団叩きとライン出しショットの共通点(撮影/姉崎正)

手首をリリースさせずに保つことが、布団叩きとライン出しショットの共通点(撮影/姉崎正)

練習場でボールを打たなくたって、布団叩きでライン出しのコツは覚えられる。家族の好感度もアップするし、休日にゴロゴロしているパパさんゴルファーには、もってこいの練習法かも。

この記事は、週刊ゴルフダイジェスト2018年4/24号の特集ページ「上級者だけが知っている“本物”スリークォーター」の一部。本誌ではライン出しや、タイガーの代名詞“スティンガー”を打つコツが掲載されている。続きは発売中の本誌で確認しよう。

This article is a sponsored article by
''.