身長166センチと小柄だが300ヤード以上の飛距離を誇るのは“雑巾王子”こと武市悦宏は、下半身リードよりも「ベタ足」で振る方がスウィングは安定する、と言う。わずか1年で飛距離を100ヤードも伸ばすことができたノウハウを詰め込んだ著書「オレって、こんなに飛んだっけ?」から、「ベタ足スウィング」の利点をご紹介。

ベタ足で大地を踏みしめる。これがホントの「下半身スウィング」!

下半身リードとか、下半身を使って振るっていうよね。下半身を使うって、無条件に「いいもの」っていうムードがあるけど、本当にそうかなぁと思う。ものすごい極端な例を挙げるけど、まずはこの写真を見てよ(写真1)。

画像: (写真1)武市が所属するゴルフ場、「ぎふ美濃GC」。そこの名物9番ホールの断崖絶壁の上でも、ベタ足でスウィングすれば心配ご無用。これが本当の下半身主導、下半身スウィングだと武市は言ってのける。(撮影/小林司)※絶対にマネしないで下さい

(写真1)武市が所属するゴルフ場、「ぎふ美濃GC」。そこの名物9番ホールの断崖絶壁の上でも、ベタ足でスウィングすれば心配ご無用。これが本当の下半身主導、下半身スウィングだと武市は言ってのける。(撮影/小林司)※絶対にマネしないで下さい

どう? これ! はじめに言っておくけど、絶っ対に真似しちゃダメ! って、誰も真似しないか(笑)。こういう落ちたら大ケガするような断崖絶壁でスウィングしろって言われたら、絶対下半身なんか使わないって。

なにが言いたいかというと、実は「下半身を使わないほうがスウィングは安定する」ってこと。だからってカラダは1ミリも動かさず、手だけで振れって言ってるんじゃないよ。しっかりと大地を踏みしめるベタ足のほうが、下半身がどっしりと安定して、ヘッドを走らせることができるし、「カラダの正面で打つ」ためにも、絶対に必要なことなんだわ。

はっきり言って、僕はこの断崖絶壁の一歩手前からでも300ヤード飛ばす自信がある。だって、普段からベタ足で振っているから、多少足場が悪くたってなーんにも問題ないから。まあ、やれって言われてもさすがにやらないけど……。

画像: 意識して使おうとしなくても、ツイスト打法なら下半身は自然と動く(撮影/姉崎正)

意識して使おうとしなくても、ツイスト打法なら下半身は自然と動く(撮影/姉崎正)

「下半身を使って振れ」って言うけど、僕にとっての「下半身を使う」っていうのは、ベタ足にして、地面をしっかりとつかむこと。やたらめったら足を動かすよりも、はるかに「下半身を使って振る」ってことだと思うんだわ。それに、どれだけベタ足で踏ん張っていても、ツイスト打法で振ったらヘッドに“でら”遠心力が働くから、イヤでも下半身は動かされる。意識して動かす必要なんてないんだよ。

「オレって、こんなに飛んだっけ?」(ゴルフダイジェスト新書)より。※一部改変

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