国内メジャー初戦の「日本プロゴルフ選手権大会 」を6位タイでフィニッシュした宮里優作のドライバーにはなにやら見慣れないシャフトが刺さっていた。実はこれ、まだ一般には出回っていないプロトタイプのシャフト。気になる新シャフトの真相を知るべく、グラファイトデザインの担当者に月刊ゴルフダイジェスト編集部・ツアー担当のケンジロウが直撃した。

何球か打ってすぐに実戦投入! グラファイトの新シャフトってどんなだ?

こんにちはケンジロウです。ただいま神戸におります。日本プロが終わって、今週の試合は関西オープン(小野東洋GC)になります。

いやー、日本プロの谷口徹さんの6年ぶりの優勝、感動しましたね。あのウイニングパットは鳥肌が立ちましたよ。あれだけパットが入るのを見ていると、家に眠っているオデッセイの「ナンバー5」を久しぶりに使おうかなって思ってしまいます。これで谷口さん、5年シードとなり55歳まで戦えることになります。ますます谷口さん饒舌になりそうで今週はみんな大変かもしれないですね……。

さて、毎年この時期になると、ツアーでは新しいシャフトのウワサがちらほらと出てくるのですが……、はい、今年もいち早く情報をキャッチしましたよ。グラファイトデザインの新しいモデルのシャフトをすでに使っている選手がいたんです。

それは昨年の賞金王・宮里優作プロです。今シーズンはWGCやマスターズ、欧州ツアーなど海外の試合を転戦していましたが、国内初戦の中日クラウンズでいきなり新しいシャフトを投入したんです。

練習日にその新しいツアーADのシャフトを手渡されて、さっそく練習場で何球か打って、いきなり試合に投入したみたいです。決断が早いですよね。よっぽど良かったんでしょうね。

画像: 練習場で何球か打って実戦投入した宮里優作。昨年の賞金王の眼鏡にかなったシャフトとは?

練習場で何球か打って実戦投入した宮里優作。昨年の賞金王の眼鏡にかなったシャフトとは?

実際にその中日クラウンズでは3日間連続60台を出すなどショットは好調、日本プロでも優勝争いに絡むなどしてドライバーのシャフトチェンジが功を奏しているようです。

見ればまだカラーリングは最終段階ではないようで、完全なるプロトタイプ。グラファイトのツアーADと言えば、「粘り系」モデルと「走り系」モデルを毎年交互に出していますが、前モデルの「IZ」が粘り系だったので、今回は走り系なんですかね?

気になるその性能をグラファイトデザインのツアー担当・高橋雅也さんに聞いてみました。

「確かにそうですね、今回の新作は『MJ』や『TP』などの“先が走るタイプ”のモデルになります。ただし宮里選手がこれまで使ってきた『MJ』よりは少し先がしっかりしている感じがあって、『MJ』ほどしなりを感じないと思いますよ」(グラファイトデザイン高橋さん)

画像: グラファイトデザインの担当者がいうには「先調子のシャフト」ということ。人気モデル「MJ」よりも硬めで思い切り振れそうだ

グラファイトデザインの担当者がいうには「先調子のシャフト」ということ。人気モデル「MJ」よりも硬めで思い切り振れそうだ

なんでもその高橋さんによれば、宮里選手は海外の試合を重ねる中で、今回帰国した際に “軽くてしっかりとしたシャフト”をリクエストしてきたそうなんです。「(クラブが下りてくるのを)待つより自分から振っていきたいんです」(宮里)と本人が言っていたそうです。世界の選手は軽いシャフトを棒のように振りちぎって飛ばしていますからね。

「リクエストに応えて今回のプロトタイプは60グラム台のXシャフトを用意しました。元々『MJ』ユーザーの宮里選手でしたから、走り系の中でも『MJ』よりしっかりとした今回のモデルが『軽さを出してハリも出す』というリクエストにちょうどハマったんでしょうね」(高橋さん)

なるほど。そうなると同じく走り系のTPを使っている石川遼選手なども合ってきそうですよね。

「石川遼選手はいま試しているローグのヘッドに今回の新しいシャフトが合うみたいです。TPの場合はフレックスがTXでしたけど、同じTXで組むとハリがあるというので今はXで組んでいます」(高橋さん)

んー、気になるなぁ、その名前とコスメ。いったいどうなるのかな?

撮影/有原裕晶

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