5月24日から始まる「~全英への道~ミズノオープン at ザ・ロイヤル ゴルフクラブ」。大会名の通り、上位4名の選手に全英オープンの出場資格が与えられるこの大会、今年から開催コースがザ・ロイヤルクラブに移ることとなった。総距離8,007ヤード、日本ツアー最長コースを制するのは誰か、ツアー通算9勝の佐藤信人が優勝を予想した!

総距離8007ヤードを制するのは?

今週は第48回目の開催となる「~全英への道~ミズノオープン at ザ・ロイヤル ゴルフクラブ」に注目します。

1971年に始まったこの大会は男女同一会場・同時開催という今となってはとても斬新な形で20回まで行われ、1998年からは全英オープンの日本代表選手を決める最終戦であったことから「全英への道」というタイトルが付き、2005年からはこの試合だけの上位4名(有資格者を除く)に出場資格が与えられています。

今年から会場が茨城県のザ・ロイヤルゴルフクラブに移ります。

大会用に設定された総距離が8,007ヤード! 昨年のUSオープンがメジャートーナメント史上最長の7741ヤードという設定でしたが、それを大きく上回る数字で日本ツアーにおいてもダントツで最長のコースになります。

破格に長いその距離に加え、グリーンも非常にアンジュレーションが厳しいコースです。大会直前のコースも見てきましたが、この時期の芝はとても元気で、ラフも見た目よりかなり重く感じますし、グリーンも硬く仕上がっていて、優勝スコアは5アンダー以下になるのではというのがわたしの印象です。

全英オープン出場がかかる今週のミズノオープンで誰がそこに絡んでくるのか、注目選手を勝手に予想します。

まずはアメリカのスンス・ハン。昨年カシオワールドオープンで初優勝をあげ、賞金ランクも5位に入りました。ようやくかつて全米ナンバーワンジュニアだった頃の才能が開花してきたという印象ですが、今年に入ってから積極的に海外の試合に参戦していて、すでにヨーロピアンツアー7試合とPGAツアー2試合に出場し、予選落ちがわずかに1回、トップ10が3回と充実しています。

画像: 昨年は平均290.98ヤード飛ばし、リカバリー率も1位のスンス・ハン。総距離が長い今年のコースでは彼の長所が活きると佐藤は言う(写真は2017年のカシオワールドオープン 撮影/姉崎正)

昨年は平均290.98ヤード飛ばし、リカバリー率も1位のスンス・ハン。総距離が長い今年のコースでは彼の長所が活きると佐藤は言う(写真は2017年のカシオワールドオープン 撮影/姉崎正)

ヨーロピアンツアーのシード権獲得に向けてメジャートーナメントの出場権は喉から手が出るほど欲しいところでしょう。飛距離も持っていますし、リカバリー率が昨年1位とグリーン周りの技術が特に素晴らしい選手。今週のコースは飛距離もあってグリーンを外すケースが増えるので、彼の長所が活きてくるコースではないかと思います。

そして次に星野陸也選手。彼の最大の長所は飛距離です。ザ・ロイヤルゴルフクラブは気になるようなOBはほとんどなく気持ち良く振れると思います。ドライバーがとても上手で、成績も非常に安定していて、昨年も予選落ちがわずか4回。今シーズンも初戦シンガポールでの1回だけで頻繁に上位に顔を出しています。

もういつ勝ってもいいという選手ですが、今週の月曜日に行われたUSオープンの予選会では2つのOBを打ちながら4位で終えました。通過は3位までですが、補欠の1位ということでまだまだUSオープン出場権が下りてくる可能性は残されています。今週は全英オープン出場権も獲得して、メジャーデビューの年になるだろうと期待しています。

画像: はじめてのフル参戦となった昨年に、見事シードを獲得した星野陸也。佐藤によれば「もういつ勝ってもいいという選手」(写真は2018年の東建ホームメイトカップ 撮影/岡沢裕行)

はじめてのフル参戦となった昨年に、見事シードを獲得した星野陸也。佐藤によれば「もういつ勝ってもいいという選手」(写真は2018年の東建ホームメイトカップ 撮影/岡沢裕行)

その他にも昨年この会場で行われたチャレンジツアートーナメントを制して賞金王になった大槻智春選手。月曜日のUSオープン予選会をトップで通過して波に乗る秋吉翔太選手。若手の中では抜群の安定感を誇る今平周吾選手。距離的にはこれらの選手には劣るかもしれませんが圧倒的な正確性で今季も充実している稲森佑貴選手などに注目しています。

ひとりでも多くの若手選手にメジャーの舞台を経験して欲しいと願っています。

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