強風が吹き、有力選手の多くがスコアを崩す波乱の幕開けとなった今年の全米オープン。「このままだとカットラインが18オーバーになってしまう」とニック・ファウドがツイッターでつぶやくほどシネコックヒルズGCが牙をむいた。さてこの展開のなか特に注目したい選手は?

全米オープン前のプロポーズは「これ以上指輪を持って歩きたくなかったから」

キャリアグランドスラムに王手をかけているローリー・マキロイ、フィル・ミケルソン、ジョーダン・スピースの組は3人でなんと25オーバーの大誤算。ミケルソンが7オーバー、スピースが8オーバー、マキロイに至っては自身のメジャーワーストに並ぶ10オーバー80を叩いて128位タイと出遅れた。

タイガー・ウッズ(8オーバー)、ジェイソン・デイ(7オーバー)を含め多くのビッグネームが苦しむなか、まずまずのプレーを見せたのが松山英樹(5オーバー)と一緒に回ったリッキー・ファウラーだ。バーディはなかったものの1ボギー、1ダブルボギー(3オーバー73)と傷を最小限に抑え19位タイにつけた。

画像: 2018年の全米オープンは初日を終え、3オーバーの19位タイでフィニッシュした(写真/2018年のマスターズトーナメント、撮影/姉崎正)

2018年の全米オープンは初日を終え、3オーバーの19位タイでフィニッシュした(写真/2018年のマスターズトーナメント、撮影/姉崎正)

ファウラーは大会前ラスベガスのブックメーカーで目下絶好調の世界ランク1位ダスティン・ジョンソンと並び9倍の一番人気に指名されている。私生活でも大会前の8日にアリソン・ストーキーさんと婚約し話題に。

ストーキーさんは棒高跳びの有名選手。抜群のスタイルでスポーツウェアのモデルも務めており、2人は“ナショナルベストフレンドデー”=親友の日(6月8日)に婚約。ひとけのないビーチで波打ち際にひざまずき指輪を捧げファウラーがプロポーズする様子を本人がインスタグラムにアップすると瞬く間に35万の「いいね!」がついた。

Today is National Best Friend Day so I wanted to lock mine down...I WON!!

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もちろんファンのなかにはファウラーの婚約を悲しむものもあったが大多数は祝福のコメントで「このまま全米オープンで優勝しちゃってください」というエールが目立った。

彼女がいなかった2016年のライダーカップでは、ファウラー以外の選手が揃ってパートナーとキスを交わすなか、ひとり顔を真っ赤にしてカメラに向かい「やれやれ」の表情を浮かべたていた。しかし今回交際およそ1年で意中の人を射止めることに成功し今年のライダーカップでは熱々ぶりを見せつけられそうだ。

記者会見で「なぜこの時期に婚約?」と尋ねられ「理由は特にないけれど、強いていえば(婚約)指輪をこれ以上持って歩きたくなかったから(笑)」と説明したファウラー。その笑顔には当然ながら幸せオーラが溢れていた。

ところでインスタにアップされたプロポーズ写真。遠くから第三者が撮影しているのだがいったい誰が撮ったのか?

答えは大親友のジャスティン・トーマス。2人は住まいのあるフロリダからシネコックヒルズGCのあるニューヨークに一緒に入って計画を実行。ファウラーのプロポーズが成功したのを見届けたあとの3ショット写真がトーマスのインスタグラムにアップされている。

トーマスといえばウェルズ・ファーゴ選手権でファンのリクエストに応え、試合会場でプロポーズのお膳立てをした“キューピッド君”。そのときもナイスアシストだったが今回も親友のためにひと肌脱いだというわけだ。

トーマスは初日4オーバー74、37位タイでトップグループとは5打差。2日目以降のプレー次第でメジャー2勝目を狙える位置につけている。初のメジャー戴冠を目指すファウラーとともに注目したい選手のひとりである。

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