「パッティングがうまくなりたいならプロの練習法を真似するといい」と言うのは、プロゴルファーでありツアー解説者でもあるタケ小山。著書「ゴルフは100球打つより見てなんぼ!」から、プロのパット練習法にのどこを参考にするべきか、見ていこう。

1メートルのパットを一生懸命練習する

ゴルフでスコアに直結するのは、グリーン周りです。とくにパッティングは、スコアの3~4割を占めるのですから、何を差し置いても練習をしてほしいですね。

練習用のパターマットで、気が向いたときに数球転がすとか、ラウンド前の練習グリーンでカップを狙って転がすだけ、という人は、いつまでたっても上手くなりません。

本気でパッティングが上達したかったら、プロたちがやっている練習法を、ぜひ真似してみてください。トーナメント観戦に行く機会があったら、ドライビングレンジよりも、練習グリーンでプロの練習をじっくり見ることをおすすめします。

画像: あらゆる方向からカップインさせる練習は有効だ

あらゆる方向からカップインさせる練習は有効だ

たとえば、多くのプロがよくやっているのが、カップを1周するように、ボールを等間隔に置いて、あらゆる方向からカップインさせる練習です。こうすると、同じ距離のストレートからスライス、フックまで、すべてのラインを打つことができます。最初は、1メートルくらいの短い距離から始めるのがベスト。1球1球、大事なパーパットだと思って、しっかり集中して打ってください。

「そんなの簡単すぎる」と思うかもしれませんが、実際にやってみると、意外に難しいのがわかるでしょう。

中・上級者は、カップの手前中央にティなどを刺し、カップの右半分、左半分から入れる練習をしてみてください。これは、ほんの少しだけ曲がるラインで、カップの左右どちらか半分を狙って打つという状況のときに効果的です。

画像: トーナメントに行く機会があれば、プロ練習グリーンでの取り組みをじっくり観察しよう

トーナメントに行く機会があれば、プロ練習グリーンでの取り組みをじっくり観察しよう

まだゴルフを始めたばかりのビギナーや、3パット、4パットがなかなか減らずにどうしても100を切れない、という人は、基礎をしっかりと頭と体に叩き込むために、練習グリーンでカップまでストレートなラインを見つけて、1~2メートルの短い距離を徹底的に打つのです。

カップに入れるのではなく、目標に対して正確にボールを打ち出すのが練習の目的です。もし可能なら、ライン上にひもを張って、ヘッドの動きを確認しながら行うと、より効果的です。

トッププロでも、1メートルどころか、50センチくらいの距離を何十球、何百球と打ち続けることがあります。強い選手は、こういう基本的な練習を大切にするものです。

「ゴルフは100球打つより見てなんぼ!」(ゴルフダイジェスト新書)より

撮影/宮野智雄

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