グリーンはもう“すぐそこ”の残り50ヤードは是非とも乗せておきたい距離。しかし、中途半端な距離なため、距離感がイメージしづらく難易度は意外と高い。そこで“ノリー”こと教え上手の堀口宜篤プロに、残り50ヤードをしっかり乗せるためのコツを教えてもらった!
まず大事なのはクラブのロフト角。残り50ヤードの距離だったらサンドウェッジに相当するロフト角は58度や56度のウェッジを使うものだろうと決めつける人も多いが、一概にそうとは言えないとノリー。
「たしかにボールを正確に捉えられる方でしたら58度でもいいのですが、入射角が安定しない方は54度・52度などを使ったほうがボールをとらえやすくなります」(ノリー、以下同)
多くの人にとってフルショットの距離ではなく、さりとてアプローチと呼ぶには距離の長い残り50ヤードは意外と難しい距離。もちろん、普段から練習してある程度距離感を磨いておくことが大切だ。
一番良くないのはスウィング中に体がゆるむこと。そうすると距離感も合わないし、想定外のミスも出る。それを防ぐには、構え方・打ち方にも気を配る必要がある。
「スタンスはもちろん狭め。ボールを捉える角度をセットアップの状態から作るようにします。このときにできた腕とクラブの角度を変えないようにスウィングしたい。手だけを上げるのではなく、体を使って打ちましょう」
短い距離はついつい手でクラブを上げて手で下ろす、いわゆる手打ちになりがち。しかし、このような短い距離だからこそ、しっかりと体を右に向け、左に向ける動き。すなわちボディターンの動きで振り抜く必要がある。
振り幅は当然小さくなるが、その小さい幅の中でしっかりとゆるみなく振り切ることが最大のコツと言えそうだ。
動画で詳しい動きをチェックして残り50ヤードから1打で乗せよう。乗りそうで意外と乗らない距離だけに、スコアアップに直結するはずだ。