マネジメントの発明者と言われるピーター・ドラッカーの考え方をベースにした独自の「ゴルフ・マネジメント学習法」を考案、ベストスコア110がわずか半年で80切りに至るまでに上達したドラッカー研究者の飯田利男。飯田は、効率的に上達するためにはまず「自分に合った学び方」を知ることが大事だという。自身の著書「ゴルフで覚えるドラッカー」から、効率的な学び方についてご紹介。

自分に合った学び方は何か?

あなたは物事を理解する時に、人に話を「聞く」方法と、文章を「読む」方法、映像を「見る」方法の、どれがスムーズでしょうか。ドラッカーは、こうした人の特性を知った上で、それを意識的に活用することを勧めています。

たとえば、自分のスウィングをチェックするときに、インストラクターに指摘してもらうか、あるいは映像で確認するか。自分が一番理解しやすい方法を知っておくことで、学習効果を高めることができます。

効果的な学び方こそが、成長の土台になる

学び方は、「聞く」「読む」「見る」などの行動レベルにとどまりません。継続的な学習においては、どんな学び方をするかで、成果が大きく変わってきます。

ところが学び方というのは、意外なほど教わる機会がありません。学校でも趣味のスクールでも、教わるのはたいてい知識や技術です。学び方が非合理的・非効率的なまま、いくら知識や技術を詰め込もうとしても、なかなか定着しません。

インストラクターに対して、「教えてもらおう」という受身の姿勢では、上達は見込めないでしょう。たとえばインストラクターから「前傾姿勢をとってください」と指示を受けたとします。

このとき、ただ指示に従うのではなく、「なぜ前傾しなければならないのか」という、体とスウィングの因果関係を説明してもらい、納得してから実践しなければなりません。

今の自分が抱えている問題が何で、解決すべき課題が何かを確認した上で実践し、その結果と、その時の考えや、感覚を記録して次の「目標」を設定していくことが「実践することが学びにつながる」ということなのです。

画像: なぜそうしなければならないのかをきちんと理解して実践することが大事だと飯田は言う

なぜそうしなければならないのかをきちんと理解して実践することが大事だと飯田は言う

「学び方」というのは、さまざまな物事に応用できます。ゴルフが上達したら、ぜひ仕事や他の趣味にも応用してみてください。

「ゴルフで覚えるドラッカー」(ゴルフダイジェスト社)より

撮影/加藤晶

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