千葉県の千葉CC野田Cを舞台に明日27日に開幕する日本女子オープン。昨年2連覇を果たし、今季は米ツアーでも初優勝を挙げた畑岡奈紗も凱旋帰国し3連覇に挑む。もちろん、日本ツアーの選手たちも、ナショナルタイトルを奪うべく虎視眈々。勝つのは一体誰なのか、練習日を取材したプロゴルファー中村修が占う。

「時差ボケがようやく治ったところ」でも流石の弾道を放つ畑岡奈紗

火曜日(25日)、千葉CC野田Cの練習場に現れた畑岡奈紗選手。関係者にスマホで動画を撮ってもらいスウィングを確認しながら、調整を進めていました。参戦初年度は思うように結果を出せませんでしたが、2年目の今シーズンは環境にも慣れ、初優勝を挙げて賞金ランクは堂々の6位。

その原動力が、調整力にあると思います。もちろん迷ったり調子が悪くなれば相談するコーチ役がいるとは思いますが、コーチを帯同しなくてもシーズンを通して結果を残せる調整力が備わっていることは非常に大きいです。

この日も体の調子を確認しながら、ショートアイアンからドライバーまでを打っていました。畑岡選手の最大の魅力である高く強い弾道で、飛距離も十分に出ていました。

画像: 3連覇に向けて調整を進める畑岡奈紗

3連覇に向けて調整を進める畑岡奈紗

「先週の火曜に日本に戻ってきて、ようやく時差ボケが治ったかなと言ったところ。あまり調子がいいとは言えません。三連覇のプレッシャーは、本人も感じてはいるようだけど、逆に欲なくプレーできればいいと思います」

とは畑岡選手のお母様の弁。シーズンの疲れは確実にあると思いますが、昨年も秋に日本ツアーに戻ってくると日本女子オープンを含む2連勝を遂げています。日本ツアーの雰囲気に体を馴染ませつつ、最終日に優勝争いできる位置に向け、徐々に調子を上げてきそうな気配を感じました。

ナショナルオープンのタイトル奪取へ仕上がり抜群の成田美寿々

では「絶好調!」という感じだったのは誰かといえば、成田美寿々選手です。

とにかくショットが一切乱れない。トッププロであれば誰でも、コースのような起伏がなく、フラットな環境で打てる練習場では球は曲がらないしスウィングもバランスがとれるもの。しかし、成田選手のそれはまるでビデオ映像を繰り返し見ているかのように同じスウィングで、放たれたボールもまったく同じ弾道で飛んで行きます。これは正直すごい。

直近2試合は予選落ちしていますが、メジャーである日本女子オープンに照準を合わせ、しっかりとピークを持ってきているように見えました。

画像: 練習グリーンでは仲良しの青木瀬令奈のパッティングをチェック

練習グリーンでは仲良しの青木瀬令奈のパッティングをチェック

練習ラウンド後にしっかり練習場で打ちこんだあとには、練習グリーンでみっちりパッティング練習。優勝争いができるショット力があるので、今週のグリーンにタッチが合えば上位進出は間違いないでしょう。

ケガから復帰の鈴木愛も調子を上げてきた!

その他の注目選手もチェックしました。まず、手首のケガから復帰し4試合目の鈴木愛選手はどうかといえばまだ手首の状態は万全ではないようですが徐々に調子を上げてきています。

スウィングがマイナーチェンジした印象ですが、意識して変えたというよりは、いまのコンディションでボールをコントロールしながら練習を重ねるうち、自然といまのスウィングに落ち着いたというところでしょう。距離感と方向性を確かめるように、正確なショットを繰り返していました。

画像: 徐々に調子を上げてきている鈴木愛

徐々に調子を上げてきている鈴木愛

ひとつ不安な点を挙げるとすればラフの深いコースセッティングです。メジャー大会らしく、ラフに入ると100ミリはあろうかという深さのラフが待っていて、手首の故障明けの選手には非常に厳しいセッティングです。

この時期のラフはまだまだ元気。ボールが沈んでしまうとウェッジで出すだけになりますが、ラフに浮いた状態であればユーティリティでも打てる場合もあります。ラフに入れてしまった際に、どんなライにボールがあるか。

無理は禁物ですが、こればかりは試合の展開次第では無理をしてしまうこともあるでしょう。運も味方につける強さを持っている鈴木選手だけに、どんな戦いを見せてくれるか期待します。

スーパーアマチュア・安田祐香にもチャンスあり?

2週間前の「マンシングウェアレディース」では6位に入るなど、今シーズンのレギュラーツアー出場5戦でトップ10入りが3度と安定感抜群の17歳のアマチュア安田祐香選手も好調をキープしています。

画像: 安定感抜群のアマチュア・安田祐香も好調をキープ

安定感抜群のアマチュア・安田祐香も好調をキープ

練習場で見たドライバーは軽いドローボールで飛距離も十分。アイアンの弾道も高く、真上からピンポイントで落とすような弾道を見せてくれていました。動き始めたらフィニッシュまでしっかりと振り抜くスウィングは見ていて気持ちが良く、調子の良さをうかがわせます。

「マンシングウェアレディース」のスタッツを見ると飛距離258.6ヤードで全体の16位。細い体で飛距離は十分、タフなセッティングでその力を発揮するところを見てみたいですね。

まだまだ手強い選手はいます。最終日の後半の追い上げは他者の追随を許さないアン・ソンジュ、最終日に崩れないシン・ジエ。そして日本勢では比嘉真美子に新垣比奈……といつ勝ってもおかしくないメンバーが加わります。これだけの選手が揃ったことで歴史に残る日本女子オープンになりそう。

日本女子オープンでは、樋口久子LPGA(日本女子プロゴルフ協会)顧問が1968年の第一回大会から4連覇を達成しています。日本人として唯一海外メジャーで勝利したレジェンドに次ぐ畑岡選手の連覇記録の達成はなるか。それとも、日本ツアーの選手たちが意地を見せるか。非常に楽しみな週末になるのではないでしょうか。

HONMA

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