日本オープンの予選ラウンドを2オーバーでラウンドし、予選通過をほぼ確実にしているアマチュア・今野大喜は、実はツアー7勝の経験を持つ今野康晴の甥っ子。日本オープンの練習日、練習を見守る今野康晴に、甥の大喜について聞いた。

日本アマ“競技不成立”に泣かされた伸び盛りの日大4年生

「日本オープン」初日を終えて、1アンダー39位タイにつけている今野大喜。ツアー7勝を挙げ、2005年日本シリーズJTカップでメジャー優勝を果たしている今野康晴の甥っ子で、過去「中部アマチュアゴルフ選手権」や「九州ジュニアゴルフ選手権」などで優勝。

画像: 日本オープンには2015年から連続出場しており、今年で4度目となる今野大喜。16年大会では34位タイに入るなど、期待のアマチュアだ

日本オープンには2015年から連続出場しており、今年で4度目となる今野大喜。16年大会では34位タイに入るなど、期待のアマチュアだ

今年、アマチュア最高峰の試合「日本アマチュアゴルフ選手権」では36ホールを消化して2位に7打差をつける12アンダー(暫定首位)となったものの、悪天候のため競技不成立に。

残念ながらビッグタイトルをものにすることができなかったが、現在ナショナルチームのメンバーとして海外遠征にも出かけ活躍中だ。日大4年生で、QT(来季のツアーに出場するための予選会)を今秋受験することになっているが、そんな甥っ子について今野は次のように語る。

画像: 1996年にプロ入りし、大喜が生まれる前からプロの世界で戦ってきた今野康晴。自身の経験や技術を甥に教えている

1996年にプロ入りし、大喜が生まれる前からプロの世界で戦ってきた今野康晴。自身の経験や技術を甥に教えている

「大喜はまだまだこれからですよ。ショートゲームはだいぶうまくなってきましたけど……。いつもそばにいるわけではありませんが、いろいろな状況に応じた打ち方を教えてきました。難しい打ち方をして一点を狙うような打ち方ではなく、転がしていけるような打ち方も必要。一つのことを教えたら、それを応用した打ち方もできることが大事ですよね。一つの打ち方ばかりを練習するのではなく、一つを教えたら四つの打ち方をマスターするくらいの感じが欲しい。昔、大喜はそんなことはできなかったけど、最近ではだいぶできるようになってきましたよ」(康晴)

画像: 甥の大喜(写真右)の練習を見守る今野康晴(写真左)

甥の大喜(写真右)の練習を見守る今野康晴(写真左)

今野自身、現在は賞金シードを失い、今年出場した試合は「ミズノオープン」のみ。シード権復活を目指したいところだが、なかなか現状は厳しいようだ。

「大喜を見てたら、僕なんてもう……(苦笑)。番手なんて2番手以上違う時もありますよ。でも一緒に日本オープン、出たかったですね。大喜と似ているところ? う〜ん、似ているというか、むしろ違うのは、彼はクラブを変えようとしないところですかね? 僕は新しいクラブが出るとすぐに使いたくなるタイプですが、彼は変えようとしない。これも僕が昔、大喜が小さい頃に『(ミスしても)クラブの問題じゃないから、クラブはコロコロ変えないほうがいいよ』とアドバイスしたんです。その教えを今も守ってるんでしょうね」

今野は現在45歳。甥の大喜は21歳。今野もシニア入りまでには5年あり、まだまだ現役で活躍を続けて欲しいところだが、来年、甥っ子がプロ入りを果たした暁には、甥・叔父対決が見られることを期待したい。

 

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