スコアメイクのカギとなるショートゲームの要、ウェッジ。ピッチングウェッジも含めて3本入れる人もいれば4本入れる人もいるが、今どきのウェッジの本数は何本がベストなのか? ウェッジの本数について業界屈指ギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人が考えた。

みなさんこんにちは。ギアオタク店長の小倉です。今日はウェッジについてお話したいと思います。

みなさんは、ウェッジを何本セッティングに組み込んでいますか? アイアンとのつながりがあるピッチングウェッジをウェッジに数えるとアプローチウェッジの役割を担う52度前後のを1本、そしてサンドウェッジの役割を担う58度前後が1本、計3本というのがもっともポピュラーなセッティングかなと個人的には思っています。

なぜこんな事を聞くのかと言いますと、「ピッチングウェッジとその下のウェッジとの飛距離差が大きい。もう1本ウェッジを入れた方が良いのか?」もしくは、「ウェッジはどんな(ロフトを含む)モデルを選べば良いのか?」という質問を良く受けるようになったからです。

この類の質問は、アベレージゴルファーに限ったことではなく、シングルプレーヤーを始めたとした上級者からもされることがあります。しかし悩みの中身はアベレージゴルファーと上級者で若干違います。

画像: 上級者とアベレージゴルファーではウェッジの選びにおける悩み方も少し違う

上級者とアベレージゴルファーではウェッジの選びにおける悩み方も少し違う

まずアベレージゴルファーの場合。質問の本質は、「ロフト何度で何本ウェッジを組み合わせれば、ミスを減らすことができるか?」という点がほとんどです。お答えする内容は、まずセッティングにウェッジを何本入れられる余裕があるかという点と、基準となる距離、フルショットで打ちたい距離があるかという点。そして今使っているのピッチングウェッジはどんなモデルでロフトはいくつかというこの3つの点によって変わってきます。

まずお使いのピッチングウェッジのモデルを確認します。最近流行りの飛び系アイアンなどの場合、一般的なモデルの8番に相当するロフトと長さを持つPWがあるぐらいですから、しっかり確認しましょう。そして何本ウェッジを追加することができるかをチェック。ルール上、パターを含めて14本使うことが許されていますので、最近のアイアンはセット本数が減ってきていることもあり、ピッチングウェッジを除いても3~4本ウェッジを組み込めるケースが多いですね。

次にフルショットでちょうどの目安となる距離があるかという点を聞き、特にないようであれば、ピッチングウェッジの重さやロフトを配慮しながら、各ウェッジのロフトを均等に振り分けてご提案します。

目安の距離があるのであれば、ピッチングウェッジでどのくらい飛ぶのかを確認してからその目安の距離がちょうどフルショットで打てるロフトを探し出します。そしてそのロフトのウェッジを基準に他のウェッジのロフトを決めます。

このケースはロフトが均等にならない場合もありますね。今まで使い慣れたウェッジがあってそれとの差を埋めるためにもう1本追加なんて話もよくあります。いわゆる飛び系のアイアンはPWの下に専用ウェッジが複数用意されていることが多いので、どんなモデルを買えばいいか悩みたくない人は同セットのウェッジを使うと良いでしょう。

同じロフトなのに最近のウェッジは“飛ばない”!? その理由は……

続いて上級者の場合ですが、「アイアン、もしくはウェッジを買い替えた。前使っていたモデルと同じ重さのシャフトや近いロフトを選び、できるだけ飛距離差が出ないように選んだはずなのに、なぜかピッチングウェッジとウェッジに差が出てしまう」という内容が多く、質問の本質としては「飛距離差が生まれた理由が知りたい。どうすれば前と同じ感覚で同じ距離が打てるようになるのか?」といったところでしょうか。これにはちゃんとした理由があります。

画像: ミスを減らすためにはウェッジを何本にすればいいのだろうか?

ミスを減らすためにはウェッジを何本にすればいいのだろうか?

最近のウェッジはよりスピンがかかりやすくなるように高重心設計になっているモデルが多く、前と同じロフトでもよりスピンが増え、思ったより飛ばなくなる可能性があるのです。

また使用ボールを変えたりしてもこの番手間の距離に差が出る場合がありますね。それだけフルスウィング前提が設計の基本になっているアイアンと小さなスウィングでもできるだけスピンを確保しようとするウェッジの設計に差があり、それが飛距離に表れやすいのです。

この場合はアベレージゴルファーと同じように使用ピッチングウェッジをチェックした後、何が原因で前より飛ばなくなったのかを確認します。大抵のケースはウェッジを買い替えた時のスピン増が原因。なので単純にロフトを立てることをお勧めします。もちろんアプローチなどのボールの打出し角にも影響が出ますのでそれも説明したうえで選んでいただくようにしていますね。

本数の話ですが、アベレージゴルファーは可能な限りウェッジは多く入れたほうが私は良いと思っています。できるだけ同じスウィング(フルショット)で距離を打ち分けられたほうが悩まなくて済みますからね。

上級者に関しては、自分が思っている感覚と実際の弾道や飛距離が揃うとほうが不安に思う要素が取り払えると思うので、悩みの理由をご説明したうえで、その感覚に合うウェッジのモデルやロフトを選ぶべきだとアドバイスしています。

ウェッジは、距離感に自信がなければできるだけ本数を増やし、ある程度自信があるなら自分の感覚と弾道が揃う1~2本を作る。これができればかなり100ヤード以内が楽になりますよ。

撮影/有原裕晶

キャロウェイ

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