1988年生まれ、韓国出身のシン・ジエは、かつて世界ランキング1位にもなった実力者。今季も4勝を挙げ、メルセデスランキングでは賞金女王のアン・ソンジュを抑え堂々の1位。そんな彼女を支える14本のクラブとは?

特別なクラブはない。14本全体のチームワークが大事

日本ツアーの賞金女王を、今年は本気で狙っていたシン・ジエ。惜しくも賞金ランク2位で終わったものの、ツアー最終戦を制し年間4勝を飾るあたりは、来シーズンへの強い思いがうかがい知れる。そんな彼女にクラブへのこだわりについて聞くと、すべてのクラブが自身にとっての大事なクラブだと言う。

「自分の気持ちの持ち方だと思うのですが、クラブを道具だと思うのではなくて、このクラブで打ったら必ず寄るとか、入ると信じられることが大事と考えています。そう思えるクラブでないと私は選びません。体の一部のようなものです」

もちろん、数値的なデータの計測や、スペックを確認する作業は行うが、最終的には自分が打った感覚を大切にしている。

画像: やっぱり打感はミズノが最高。アイアン「ミズノプロ 518」(6I~PW)

やっぱり打感はミズノが最高。アイアン「ミズノプロ 518」(6I~PW)

「このクラブが得意とか、このクラブが好きというのはありませんが、14本全体のチームワークが大事なのかなと思っています」

セッティングを見ると、ドライバーからウェッジまで、一貫してフィーリングが合うものをチョイスしているのがよくわかる。どちらかと言うと飛距離よりも、縦の距離感を重視する彼女らしいチョイスと言える。「来シーズンこそは初の日本ツアーでの賞金女王を獲る」。その目標に向けて、すでに彼女のシーズンは始まっている。

さらに詳しいクラブスペックは、週刊ゴルフダイジェスト12/18号「pro's spec」をチェック!

撮影/岡沢裕行

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