池にガードされたパー3で池からピンまではわずか10ヤード! この難関パー3、一体どう攻めるのが正解なんだ!?

カレドニアンゴルフクラブの5番ホールは、非常に美しく、かつ難しいパー3です。写真を見てわかる通り、グリーンの右手前をしっかりとガードする池はmグリーン右奥にまで食い込んでいます。横長のグリーンの奥にはバンカー。その奥にはOB杭も見えます。

ピンはグリーン右サイド。エッジから10ヤードほどに切られています。グリーンは池に向かって傾斜しており、キャディさん曰く「バックスピンがかかると池まで転がり落ちるので気をつけてくださいね」とのこと。

さて、この難易度の高いホールできっちりとパーをセーブしようと思ったら、どのように攻めるのが正解でしょうか? ちょっと考えてみてください。ちなみに、ほぼ無風で、湿度や気温は考慮に入れず、グリーンの硬さもごく普通とします。

このパー3、どのように攻めるのが正解?

  • ピッタリの番手で、ピンを狙う
  • ピッタリの番手で、ピンの右側を狙う
  • ピッタリの番手で、ピンの左側を狙う
  • 1番手上げて、ピンを狙う
  • 1番手上げて、ピンの左側を狙う
  • 1番手上げて、ピンの右側を狙う
  • ピッタリの番手で、ピンを狙う
    3
    91
  • ピッタリの番手で、ピンの右側を狙う
    2
    74
  • ピッタリの番手で、ピンの左側を狙う
    27
    925
  • 1番手上げて、ピンを狙う
    7
    246
  • 1番手上げて、ピンの左側を狙う
    56
    1908
  • 1番手上げて、ピンの右側を狙う
    4
    139
画像: カレドニアンGCの5番ホール

カレドニアンGCの5番ホール

正解は、「1番手上げて、ピンの左を狙う」です。少し詳しく解説していきましょう。

マスターズが開催されるオーガスタナショナルGCの12番ホールをご存知でしょうか。カレドニアンGCの5番ホールは、その世界でもっとも有名なパー3ホールに良く似ています。

どこが似ているのか。それは、ティグラウンドに対してグリーンが左側が近く、右側が遠い、つまり斜めに配置されている点です。写真からはわかりませんが、公式サイトにあるコース図(画像2)を見ると左サイドが近く、右サイドが遠くなっていることがわかります。

画像: (画像2)カレドニアンGCの公式サイトに掲載されたホール図。グリーンがやや斜めに配置されているのがわかる

(画像2)カレドニアンGCの公式サイトに掲載されたホール図。グリーンがやや斜めに配置されているのがわかる

なぜ右サイドが遠くなっているのか。簡単に言えば、「スライスした場合に、池に入りやすくなるから」です。つまり、そのほうが難しい=戦略性が高くなるから。右に切られたピンを狙って上手く打てればバーディチャンスにつけられる一方で、少しでも当たりが薄かったり、ボールにスライス回転がかかると、たちどころに池に吸い込まれる。仮に1番手上げたとしても、池はグリーン右奥にまで食い込んでいるから、結果オーライはありません。

このホールの右手前のピンはいわゆる「誘いピン」なのです。ティグラウンドから見たとき正面にピンが見え、ここに打ってこいと誘ってくるピンポジションです。ゴルファーなら思わず狙いたくなりますが、右へのミスは許されません。

一方、左へのミスは許されます。左へのミスはたいていインパクトでフェースがかぶることが起き
ますが、フェースがかぶればロフトが立つため飛距離が出やすく、池もクリアできます。

つまり、左サイドを狙う限り、このホールの難易度は急激に下がるんです。なので、ワンピン、あるいは2ピンくらい左を狙い、1番手上げて打つ。上手く打てればベタピンではないけれどもバーディパットは打てますし、多少スライスしてもギリギリ池には入らない。

写真をよく見ると、池に入れた場合の特設ティはグリーン左手前に設置されていることがわかります。最悪そこに外しても寄せやすいであろうことがわかります。左サイドは安全地帯なのです。ご丁寧にグリーン左サイドには土手まであって、多少引っかけても安心です。

なので、もっともパーの確率が高い攻め方は「1番手上げて、ピンの左狙い」となるわけです。これがもし「バーディを奪うにはなにが正解でしょうか?」という問いであれば、答えはひとつ。ピッタリの距離を打てる番手を持ってピン狙い。それしかありません。

「2」を狙うショットには報酬と同時にハイリスクを課し、「3」を狙う人、「4でも良し」とする人には別の選択肢を提示する。そのことにより、腕前や飛距離を問わずに頭に汗をかいて楽しめる。千葉県でも屈指の名コース、カレドニアンGCらしい、戦略性の高いパー3だと言えます。

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