ブライソン・デシャンボー、リッキー・ファウラーと使用プロがはやくもツアーで優勝しているコブラ「キングF9 スピードバック ドライバー」。その性能を確かめるべく、プロゴルファー・中村修とノリーこと堀口宜篤の二人が試打してみた。

打感の柔らかさにビックリ

リッキー・ファウラー、ブライソン・デシャンボーと使用プロがはやくも結果を出しているのがコブラのニュードライバー「キングF9 スピードバック ドライバー」。赤と黄色のデザインが目を引くが、果たしてどんな性能のクラブなのだろうか。

画像: コブラ「キングF9 スピードバック ドライバー」(10.5度)。空気力学を取り入れつつ低重心化を図っている

コブラ「キングF9 スピードバック ドライバー」(10.5度)。空気力学を取り入れつつ低重心化を図っている

スペック的にはカーボンクラウンを採用して深・低重心。前に2グラム、後方に10グラムのウェートは入れ替えが可能で、ネックの調整機能もある。フェース面がミルド加工されているのも特徴と言える。

試打スペックは10.5度で、純正シャフトのフレックスはS。ウェート位置、弾道調節機能はすべてスタンダードな状態で試打を行った。

画像: CNCミルド加工されたフェース面。ミーリング跡が見て取れる

CNCミルド加工されたフェース面。ミーリング跡が見て取れる

まずは堀口が試打。

「スッキリした見た目ですね。あんまりディープじゃないからすんなり構えられます。長さもそんなに長く感じません」(堀口)

そのまま一振りすると、打ち出し角14.9度の高弾道でトータル275ヤード飛ばす。スピン量は2400回転で、ほどよくスピンが入るといった印象。堀口が驚いたのはF9の打感だ。

「これは柔らかい。カーボンっぽい音がしないですね。カーボン系のクラウンって固いイメージが僕の中ではあったんですけど、全然そんな感じではないです。スピン量もそんなに低いわけではなくて、打ちやすいです」(堀口)

画像: 堀口の試打結果

堀口の試打結果

続けて中村がF9を手に取る。前モデルも打ったことがある中村はF9のある変化に気づいた。

「前のモデルはヘッドが重すぎて少し振りにくいという印象でしたが、F9に振りにくさは感じないですね。少しシャローで投影面積も大きめ。10.5度だとロフトもしっかり見えているし、ストレートな見た目です」(中村)

そのまま打ち、トータル266ヤード飛ばした中村。やはり強く印象に残ったのは、打感だ。

「打感が柔らかくて良いですね。フェース素材やCNCミルドによって柔らかさを感じるのかなと思います」(中村)

ここで中村が弾道調節機能を使って一番つかまるセッティングに変更し、もう一打。するとフェードヒッターの中村でも、つかまりのある弾道で263ヤード飛ばした。

画像: 通常のセッティングではフェード気味の弾道だが、つかまるセッティングではドローに

通常のセッティングではフェード気味の弾道だが、つかまるセッティングではドローに

「初速は相変わらず出るし、多少つかまってくるし、かといってあんまり上がり過ぎることもないですね。少しスピン量が増えたかな、ぐらいです」(中村)

画像: 中村の試打結果

中村の試打結果

総じて打ち出し角は安定して高く、スピン量は低スピンというよりは適正スピンといった印象。基本的には直進性が高いが、調整機能を使えば多少つかまる方向になる。堀口は、基本的には多くの人に勧められるドライバーだが……とこう言う。

「合うゴルファーが幅広いと言えば幅広いんですけど、ある程度はヘッドスピードがあったほうがいいと思います。だいたい41、42m/sくらいから、組み合わせるシャフトによっては45m/sとか……プロも使うくらいなので上はシャフト次第で青天井っていう感じですね」(堀口)

中村は、ほどよく入ってくれるスピン量が、合う合わないにつながると解説する。

「F9はスピン量が1500~1700回転くらいに収まるような低スピン系ドライバーというよりも、ある程度スピンのかかるドライバー。コントロールがしやすいですよね。一方、もともとスピン量の多すぎる方、たとえばクラブを上から入れる方なんかは、スピン量が多くなりすぎてしまうかもしれません」(中村)

ある程度ヘッドスピードがあり、スピン量が多すぎないゴルファーには、キングF9 スピードバック ドライバーは“買い”と言えそう。

「日本人でも振りやすい、少し軽めの設定になっているし、調整の幅も広い。今回試打したクラブは45.25インチですが、ファウラーは少し短めの43.5インチで使っているらしいです。ちょっと短くして使ってみるのも面白いかもしれないですね」(中村)

画像: ファウラーはシャフトを43.5インチと少し短めにして使用している(写真は2019年のファーマーズインシュランスオープン 撮影/有原裕晶)

ファウラーはシャフトを43.5インチと少し短めにして使用している(写真は2019年のファーマーズインシュランスオープン 撮影/有原裕晶)

「『意外と』と言うと失礼かもしれませんが、良かったです」と中村が言うニュードライバー。注目ドライバーが目白押しの中、台風の目的存在となるか。

協力/PGST

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