ゴルフでは、各ホールの規定打数でホールアウトすると「パー(par)」、それより1打多い“1オーバーパー”でホールアウトした場合は「ボギー(bogey)」である。これはゴルファーの常識。では、「ボギー」の語源はなにか、知っているだろうか?

もともとは“いいスコア”のことだった

「ボギー」は当初、漠然と「いいスコア」という意味で、「パー」とほぼ同義で使われていた。そもそも、「ボギー」という言葉は、19世紀のイギリスの歌に由来する。

画像: たとえばパー4のホールを5打でホールアウトしたら「ボギー」だ

たとえばパー4のホールを5打でホールアウトしたら「ボギー」だ

そのフレーズは“I'm the Bogey Man, catch me if you can.(俺は“ブギーマン”、つかまえられるもんなら、つかまえてみな)”というもの。

つまり、“ブギーマン”は、「なかなかつかまえられない」。ゴルファーにとって、なかなかつかまえられないものといえば、「いいスコア」ということで、いいスコアをボギーと呼ぶようになったという。

その後、20世紀に入ってから、プロの間ではいいスコアを「パー」、アマチュアの間では「ボギー」と呼び分けるようになり、程なく現在と同じような意味となって定着したということである。

ちなみに、歌にある“ブギーマン(the Bogey Man)”は、ゴルファーではない。イギリスの言い伝えで、影の中に潜み、悪い子供をさらっていく“鬼”のことである。さしずめ、日本なら秋田県の「なまはげ」といったところであろうか。

(ゴルフダイジェストTVより)

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