テーラーメイドのM5/M6、キャロウェイのエピックフラッシュ、ピンのG410など話題作が目白押しの2019年モデルドライバーだが、Made in Japanのドライバーにも注目だ。プロゴルファーでクラブフィッターの関雅史に、話を聞いた。

本間ゴルフのTW747 460、ミズノのミズノプロ モデルEに注目!

——ピンのG410、キャロウェイのエピックフラッシュ 、テーラーメイドのM5やM6と、国外ブランドのドライバーに注目が集まっています。“外ブラ”を迎え撃つ、国内メーカーのドライバーの注目モデルは?

画像: 本間ゴルフの「TW747 460」(左)、にミズノの「ミズノプロ モデルE」(右)

本間ゴルフの「TW747 460」(左)、にミズノの「ミズノプロ モデルE」(右)

関:キャロウェイのエピックフラッシュ 、テーラーメイドのM6などは、ピンのG400的な高慣性モーメントで曲がりの少ないクラブへと進化をしていますが、国内メーカーにもアメリカのトレンドが入ってきている感じがします。その代表例が、本間ゴルフとミズノではないでしょうか。

——本間ゴルフといえば、世界ランク1位のジャスティン・ローズとの契約が話題になりました。山形県の酒田工場でモノ作りを行う、Made in Japanにこだわるメーカーですが……。

関:やはり、世界1位がスタッフプレーヤーに加わると、クラブのテイストが変わります。新しいTW747には460CCと455CCの2モデルがあるのですが、455のほうは昔からあるテイストのクラブ。注目は460のほうで、テーラーメイドの「M2」のようなちょうどいいつかまり感があり、顔もキレイなクラブです。

画像: 世界ランク1位のローズが使用しているドライバーが「TW747 460」だ

世界ランク1位のローズが使用しているドライバーが「TW747 460」だ

——TW747 460はローズの使用クラブですね。

関:いま、世界のトップ選手は大型で寛容性の高い、いわばピンのG400MAXのようなドライバーと、ミズノに代表されるようなシャープなアイアンを組みわせるケースが多くありますが、ローズも本間ゴルフと契約して460CCのドライバーとプロトタイプのマッスルバックアイアンを組み合わせています。そういったセッティングも含めて、ローズとの契約を機に一気にアメリカのトレンドを取り込んだという印象を受けます。

——今、名前が出たミズノも、アイアンが話題となった「ミズノプロ」のシリーズから、2タイプのドライバーを発売しましたね。

関:アメリカの市場をみると、重心距離の長い、高慣性モーメントのドライバーがトレンドですが、ミズノのドライバーは重心距離を短くしています。正直、リリース段階では「どうなのかな?」とも思ったのですが、打ってみたらこれがいい。

画像: ミズノプロ モデルE(左)とモデルS(右)。関はモデルEを高く評価する(写真は有原裕晶)

ミズノプロ モデルE(左)とモデルS(右)。関はモデルEを高く評価する(写真は有原裕晶)

——ミズノプロ モデルEとミズノプロ モデルSがありますが、どちらを評価されますか?

関:モデルEですね。重心距離が短い分、コントロール感が維持されていながら、直進性の高さもある。ヘッド体積が450CCであることもあり、460CCのG400MAXではなく、445CCだったG400のレギュラーモデル的な直進性を感じられるのはすごいことです。とにかく球がよじれず前に行くというのがTW747 460との共通点と言えます。

——日本のドライバー、とくにプロ使用モデルというと、小ぶりで操作性の高いモデルというイメージがありました。実際、TW747 455やミズノプロ モデルSなどはそのような印象を受けますが、TW 747 460やミズノプロ モデルEなどは、たしかに印象が異なりますね。

関:キーワードは、やはりやさしさ、それも“つかまり”でしょうね。テーラーメイドのM6も、かなりつかまるクラブになっているように、世界のトレンドはつかまりの良さと直進性の高さにあります。

——日本のプロモデルにも“つかまる”“真っすぐ飛ぶ”やさしいモデルが増えてきたのは、アマチュアとしては嬉しい気がしますね。ありがとうございました。

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