国内外問わず、プロから絶大な支持を集めるボール、タイトリストの「プロV1」と「プロV1x」。その2019年モデルをプロゴルファー・中村修とノリーこと堀口宜篤の二人が試打、それぞれの違いをたしかめてみた!

スペック的には「V1x」のほうがスピンがかかるはずだが……

多くのプロが使用するボール、タイトリスト「プロV1」「プロV1x」の2019年モデルの性能をプロ二人が打って比較。計測にはピン「G410 プラス」ドライバーの10.5度(ウェート位置はニュートラル)とピン「グライド2.0」ウェッジの58度を使用し、ロングゲームとショートゲーム、それぞれでどのようなパフォーマンスを発揮するのかテストした。

画像: タイトリスト「PRO V1」(左)と「PRO V1x」(右)

タイトリスト「PRO V1」(左)と「PRO V1x」(右)

さっそくロングゲームでの性能を見ていこう。まずはV1を、試打者の堀口がドライバーでフルショット。続いて、V1xも打つ。結果は以下の通りだ。

V1
キャリー259ヤード トータル284ヤード 打ち出し角14.3度 ヘッドスピード45.7m/s ボール初速67.4m/s スピン量1891回転

V1x
キャリー253ヤード トータル279ヤード 打ち出し角14.1度 ヘッドスピード43.6m/s ボール初速66.3m/s スピン量1865回転

それぞれの数値を見比べてみると、V1xのほうがヘッドスピードが若干低かったもののトータル飛距離はほぼ同程度。両者の数字に大きな差は見られないことから、V1xはやはりヘッドスピードに対して飛距離性能が高そう。

ただし、「どちらも柔らかい部類ではあるんですが、V1xの方が少し硬く感じます。打音も硬い感じでしたね」(堀口)というフィーリング面の違いはある。ただ、V1xの打感が好きというプロも多いので、ここは好みの問題だ。

では、ショートゲームはどうだろうか。今度は中村がウェッジでアプローチショット。結果は以下だ。

V1
キャリー86ヤード トータル89ヤード 打ち出し角32度 ヘッドスピード31.78m/s ボール初速33.6m/s スピン量7039回転

V1x
キャリー75ヤード トータル79ヤード 打ち出し角31.1度 ヘッドスピード30.1m/s ボール初速30.3m/s スピン量6556回転

打ち出し角はどちらも30度超えで、高さは十分。ドライバーでは低スピンだったのがウェッジでは一転、両者ともきっちりスピンがかかって止まってくれている。スペック的にはV1xのほうがスピンがかかる設定となっているが、今回の試打ではV1xのほうが’ヘッドスピードがやや低かったこともあり、スピンは少なかった。このことからも、両者の差が大きいものでないことがわかる。

実はもともと堀口はV1、中村はV1xユーザー。歴代V1シリーズを愛用してきた二人からすると、2019年モデルのV1xは「明らかに柔らかくなっている」と口をそろえる。

「V1xは、前モデルまではドライバーやウッドを打ったときにカチッとした硬さを感じたのですが、2019年モデルではそれが少し和らいで、V1の打感に近づきましたね。V1に関しては前モデルと同様“V1ならでは”といった柔らかさが残っています」(中村)

プロV1xがプロV1に近づいてきた?

ではプロV1、プロV1xはどう選べばいいのか。

「よりソフトな打感が欲しい人はV1になりますし、ちょっと硬めの打感がいいなという人にはV1xですね。これは本当に好みによって分かれると思うので、実際に試打して選ぶことをオススメします」(堀口)

「私も、打感の違いが一番大きいと思います。長くV1xを使っているのはしっかりした打感が好きだから。今回のモデルではV1xのフィーリングがV1に近づいているので、V1も試してみようかなと思っています」(中村)

画像: ドライバーとウェッジでそれぞれ打ち、長い距離、短い距離での性能をたしかめた

ドライバーとウェッジでそれぞれ打ち、長い距離、短い距離での性能をたしかめた

ボールの性能は、クラブ以上に飛距離や弾道に大きな影響を与えている。もちろん良いモノであるぶんお値段も高くついてしまうが、それにさえ目をつぶることができるならとても心強い味方になってくれるだろう。

試打をしておいて身も蓋もない結論となるが、はっきり言ってどちらを選ぶかは好み。ボールナンバーがV1は黒、V1xは赤なので、そこの色の好みで選んだって失敗はしないレベルだ。

協力/PGST

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