「RS E」のコンセプトは「イージー」。「RS」シリーズの4モデルのなかでも、「RS RED」と共にやさしいゾーンにカテゴライズされるドライバーとなる。アスリートモデルの印象が強い「RS」や「RS F」がちょっと手強いと感じていたゴルファーにも扱いやすいドライバーとして、「RS」シリーズの幅を広げる存在となるだろう。
ヘッドは、「RS」シリーズのセールスポイントである「ギリギリ」の反発を備えつつ、より上がりやすく、よりつかまりやすくなっているという。
「打ってみると、第一印象から『球のつかまりがいい』という特徴が強調されています。重心角が34度ととても大きく設定されているだけでなく、重心距離もそれほど長くはないのでしょう。すごくスムーズにヘッドがターンして球をつかまえてくれます。これならコスリ球ばかりで飛距離が出なかったスライサーでも、つかまった強い球で飛ばせますね」(中村)
もちろんつかまるだけでなく、打ち出し角も高いのでキャリーを稼ぎやすい。そのうえヘッドの慣性モーメントが大きく、ミスヒットしても飛距離が落ちず曲がらないという点でも、ただ1発の飛びが出るだけではなく、平均飛距離を伸ばしてくれる機能を備えている。
「ミスヒットの強さも特筆ものです。意図的に芯を外して打ったりもしてみたのですが全然曲がらないし、フェースの弾きも芯を食ったときとさほど変わらないんです。ただ慣性モーメントを大きくしただけではない、高初速エリアの広さを実感できました。この辺は『RS』『RS F』と比べても、アマチュアゴルファーに特化しただけあるなと感じられます」(中村)
一方で、「RS」の名を冠するだけに、ただやさしく作っただけのドライバーではないデザイン性や構えやすさやも備えていると中村。
「性能的にはすごくつかまりますが、構えて違和感があるようなフックフェースではなく、『RS』や『RS F』と共通する構えやすさがあります。ソールのデザインも『RS』、『RS F』のものを踏襲していてスタイリッシュ。こういうところは、シニア向け、初心者向けのドライバーとは一線を画していますね」(中村)
たとえるならばドアが4枚あるスポーツカーといったところか。4ドアであることで扱いやすく、ファミリー層にもやさしいなど、用途が広がる一方で、しっかり踏めばしっかり応えてくれる運動性能も兼ね備えている。
最適なターゲット層は、ズバリ「飛距離を求めるスライサー」。この抜群のつかまり性能が、飛距離面でも方向性でもスライサーにとって大きな助けとなることは間違いなく、ドライバーを打つ喜びを増大させてくれるだろう。とくに、300グラムを超える重量があることから、パワーはあるがパワーがあるがゆえにミスしたときの怪我も大きいというアベレージゴルファーにとって、強力な武器となるだろう。
この「RS E」と、さらに軽量でスピーディに振りやすい「RS RED」が登場したことで、「RS」シリーズは全4モデルが出そろい、誰もが「ギリギリ」の反発を手に入れることができるようになった。これを機に、自分に合う「ギリギリ」を見つけてみてはいかがだろうか。