ドライバーは絶好調でフェアウェイキープ! なのにセカンドでもったアイアンで大ダフリ。しかもそれが何ホールも……そんな経験はゴルファーならみんなあるもの。これってなんで起こる? プロにも起こる? 対策は? プロコーチ・井上透とその自由過ぎる教え子・幡野夏生の師弟コンビが話し合った。

調子の良し悪しはプロでも起こる

井上:今日のテーマは、「ドライバーの調子が良いときは、アイアンの調子が悪い」、逆に「アイアンの調子が良い時に、ドライバーが調子悪い」です。

幡野:あ~よくありますねぇ~。

画像: クラブごとに調子の良し悪しが違うのはなぜ?(写真はイメージ 撮影/増田保雄)

クラブごとに調子の良し悪しが違うのはなぜ?(写真はイメージ 撮影/増田保雄)

井上:傾向としては、どっちが多い?

幡野:今は、ドライバーが良くてアイアンがちょっと思った方向に飛ばないという状態です。

井上:その逆の時は無いですか。

幡野:あります。

井上:そんなとき、どうしてる?

幡野:そんな時は……、困る。

井上:ハッハッハ。

幡野:でも、攻め方を変えるくらいで根本的な解決方法はよくわかりません。

井上:そもそも、ベースの打ち方がアイアンに適した打ち方と、ドライバーに適した打ち方の人がいるので、プロでもよく起こることなんです。それどころか、ドライバーとアイアンだけじゃなく、アイアンの中でもショートアイアンとウェッジだけ上手くいかないということもあるし、1Wはうまいけれど3Wは上手くないという人もいっぱいいるよね。

幡野:うんうん。

井上:だから、適した打ち方となると、ウッドとアイアンの2つだけに分けて語れなくて、細かく言うと、「ドライバー」、「フェアウェイウッド」、「ユーティリティ」、「アイアン」、「ショートアイアン&ウェッジ」の5つに分かれるんです。幡野プロは、この5つの中で、何が得意で何が不得意って感じになりますかね。

幡野:私はね、ドライバーと……、アレ、ドライバーだけかな。

井上:え、それで大丈夫? 今シーズン。

幡野:あ、ユーティリティは割と得意かな。

井上:ウッド関係は?

幡野:ウッドは、特にフェアウェイバンカーからは大嫌い。チョロが出まぁ~す。

井上:それはみんな苦手だから(笑)。そもそもフェアウェイバンカーからウッドを選ばないからさ。それってマネジメントの問題だから(笑)。

幡野:は~い(笑)。

井上:アイアン、ウェッジ系は?

幡野:それは今、研究中。でもボール位置を変えるくらいで、スウィングは変えないですよね。

井上:そうだね。たとえばリズムとか、そういったものは5つの中でも比較的、共通するものがあるよね。一方、インパクトゾーンの動かし方とかは、ショートアイアンとドライバーで違うんだけど、それは打ち方というより、アドレスとか体重配分とかボールポジションで生み出しているよね。だから大体プロの選手って朝、練習場に行く時に、さっきいった5つの分野のクラブは打つよね。

幡野:はい。だいたい打ちますね、だけど、ドライバーの練習が好きだから、ドライバー打っていたら時間がなくなってUT打てなくなっちゃった、でも行きましょう~って(笑)。

井上:もう。やめてくれる(笑)? 井上コーチ何を教えてんだって、また書き込みが来ちゃうから。

幡野:私は自由にやらせてもらってまぁ~す。

井上:基本的には、ちゃんと5つのカテゴリーを全部打って、そしてその日の自分のショットはどういう傾向にあるのかということを把握しておくことが大事ですよね。たとえば、今日はドライバーが右に行きやすいとか左に行きやすいとか、そういう傾向を把握して、直せる状態なら、プロであればそれをラウンド前に修正していく。

でもすべて直すというわけじゃないし、直せるものと直せないものもある。たとえばハーフトップとかダフリとかは当たっていないから直すけど、しっかり当たっていて落ち際に1ピンくらい左につかまるなくらいだと、そのまま利用する場合が多いよね。

幡野:はい。

井上:そういう利用するのと直すのの境目というのは、このボールでスコアメイクができるのかできないのかに尽きるわけで、そういった流れの中で、「今日はドライバーは調子がいいからこの球筋でいこう」とか、「アイアンは調子がイマイチなので、こういう球が出ないようにしよう」という感じで、5つのカテゴリーのなかでの見極めを、朝の段階でしておくことがスコアメイクにとって大事になります。

幡野:そうですね。

井上:ということで、みなさん朝の練習で5分野きちんと練習をして、個別に問題を解決していけるといいですね。

幡野:はい。頑張ります!

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