新しい趣味としてゴルフを始める人が増える今の季節。ゴルフ経験者の教えやゴルフの教本などでは「まずは7番アイアンで練習しよう」という言葉を見かけることがあるが、どうして7番アイアンなのだろうか。業界屈指のギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人が考えた。

みなさんこんにちは、ギアオタク店長の小倉です。この時期になると練習場には初心者ゴルファーが多くみられるようになります。必死に練習している人、楽しそうにはしゃいでいる人、当たらなくて凹んでいる人とそれぞれですが、みな楽しんでやってもらえたらと思い、いつも陰ながら応援しております。頑張れー!

初心者の人が練習ですすめられる番手は7番アイアンが一番多いと思います。なぜ7番なのでしょうか。実はこれは私も良く分かっていません。私も初心者の時に誰に言われたのか覚えていませんが、7番アイアンを振っていた記憶があります。きっと何か理由があるのでしょう。ちょっと調べてみたのですが、明確な答えが見つけ出せなかったのでギアオタクとして自分なりに考えてみました。

画像: 「まずは7番1本持って練習すりゃいい」。ゴルファーなら一度は聞いたことがある言葉(撮影/小林司)

「まずは7番1本持って練習すりゃいい」。ゴルファーなら一度は聞いたことがある言葉(撮影/小林司)

初心者はまず通常の世界ではお目にかかれない、握るところから重さの中心がズレた不思議な棒を振り慣れなければなりません。まぁこれは何番で練習しようと同じですね。7番をすすめられるのは、大体セッティングの真ん中だからというのが大方の理由だと思います。

ゴルフは、長さと重さの違う複数のクラブを使い分ける必要があるため、長い棒にも慣れなければならないですし、重い棒にも慣れないといけません。そういった意味で、まずはクラブセッティングの真ん中あたりのクラブで長さにも重さにも慣れる練習をすると良いというのは納得できる話です。

次に、飛距離と打ち出し角の関係ではどうでしょう。ロフトの少ない番手で練習していると、芯で捉えても打ち出し角は低いのでトップのミスなのか、ちゃんとフェース面で打てたのかが分かりづらい。ロフトの多い番手では、ちゃんとフェースで捉えて高い球が打てれば、正しく打てたかどうかわかりますが、飛距離がそれほど出ないのでいまいち爽快感がない。そういった意味でも私も7番が適当かなぁと思います。

画像: 7番をスウィングの基準にすることで気持ちよく練習ができ、他のクラブも抵抗なく振ることができるようになる(撮影/小林司)

7番をスウィングの基準にすることで気持ちよく練習ができ、他のクラブも抵抗なく振ることができるようになる(撮影/小林司)

個人的に初心者の方に進める番手は、1本なら7番、2本使えるなら7番とピッチングウェッジでしょうか。ゴルフクラブは、ヘッドをターンさせながらボールを打って初めて狙った目標に飛ぶように設計されています。そういった予備知識がないとどうしてもボールを真っすぐ飛ばそうとしてヘッドターンを身に付けるのに時間がかかってしまう可能性があります。

7番などのミドルアイアンなら、正しいヘッドターンができなくてもそれなりにボールが飛んでくれるので飽きずに練習ができ、正しくヘッドターンができればもっと距離が出るので、結果として正しいスウィングだったかを弾道で見ることができます。

7番を振り抜くことを覚えるためにフルスウィングの練習に使い、ピッチングウェッジで同じようにヘッドターンを意識しながらハーフショットの練習しておくと、クラブの使い方を身に付けやすいかなと思います。

画像: マキロイみたいにピタッと止まるフィニッシュの取り方~HARADAGOLFで上手くなる~ youtu.be

マキロイみたいにピタッと止まるフィニッシュの取り方~HARADAGOLFで上手くなる~

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