5月21日にピンゴルフジャパンからG410 LSTが発表された。G410は「プラス」と「SFT」が先立って発売されていたが、ここに来て3モデル目のG410。キャロウェイのエピックフラッシュにも「スター」や「サブゼロ」がある。同じ名を冠しており、兄弟モデルなんて言われるが、同じ名前だけにどう選べばいいのかわからない人もいるだろう。そんな人のために、業界屈指のギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人がわかりやすく解説!

みなさんこんにちは、ギアオタク店長の小倉です。最近のドライバーは、同じブランドの性能違いのモデルを複数用意するいわゆる兄弟モデルが増えましたね。選択肢がたくさんあるのはユーザーにとってうれしいことでもあり、悩ましくもあります。今日はそんな兄弟モデルの選び方をお話したいと思います。

最初にチェックしたいのがそのモデルのつかまり性能。最新の兄弟モデルは、操作性や直進性の違いに加えて、ボールのつかまり具合の差によってモデルの差別化を図っているブランドが多いです。3モデルラインナップされているブランドはボールのつかまりが良いモデル、ボールのつかまりを抑えたモデルが必ずと言っていいほど用意されています。

もうひとつのモデルは、その中間の性能を持ったモデルかもしくはもっと別の性能に特化したモデルかのどちらか。まずはモデルすべてのつかまり度合をカタログなどで確認し、自分の打出し方向の傾向に合わせてモデルを決めると良いでしょう。

画像: エピックフラッシュにもつかまる「エピックフラッシュ スター」とつかまりを抑えた「エピックフラッシュ サブゼロ」、中間的な性能の「エピックフラッシュ」がある

エピックフラッシュにもつかまる「エピックフラッシュ スター」とつかまりを抑えた「エピックフラッシュ サブゼロ」、中間的な性能の「エピックフラッシュ」がある

兄弟モデルが2モデルの場合、つかまり具合に大きな差を設けず、直進性の高いモデルと操作性の高いモデルに分けているケースが増えました。昔は、2モデルでも比較的つかまり具合に差をつけていたケースが多かったのですが、最近ではアスリート向けのブランドに2モデルの兄弟が多く、どちらもつかまり具合を抑えてあることが多いので覚えておくと良いでしょう。

ヘッドのモデルが決まったら気を付けたいのがロフト角。最近は弾道調整機能があるのでそんなに気にしないでスペックを決めてしまう方がいらっしゃいますが、基本となるロフト角はかなり重要です。最近は低スピンのモデルが増えているので打出し角が高めの場合のほうが、飛距離が得られやすくなっています。

フィッティングに来られるお客様で低めのロフトを選んでしまい、弾道調整機能を活用してもまだ打出し角が足りないなんてケースも多々あります。ロフト角を慎重に選びつつ、弾道調整機能ロフト角の調整幅が上下にどのくらいあるのかもチェックしておくことをお勧めします。

ヘッド性能はボールの球質の多くを司ります。みなさんそれぞれのスウィングの欠点を補ってくれるのも、長所を台無しにするのもヘッドの性能に大きく左右されるのです。兄弟モデルは、同じブランドの中での性能比較がされているのでヘッドの性能が分かりやすいといった良さがあります。

もしどんなクラブが自分に合っているかわからないとお悩みなら3モデルある兄弟ブランドのモデルすべてを打ち比べてみるとある程度判断はできると思います。もっと詳しく知りたいならクラブフィッティングを受けてみると、新たな発見があるかもしれませんよ。

撮影/有原裕晶

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