我々アマチュアゴルファーは練習では調子がいいのに、コースでは上手くいかないということは少なくない。プロの世界でも大舞台で実力を発揮するためのマインドがあるという。それは一体なにか、プロも教えるメンタルコーチ・池努に教えてもらおう。

全米女子オープンでの比嘉真奈子選手の上位進出という活躍により、今日からの全米オープン、来月の全英オープンに出場する日本選手の活躍に期待されている方も多いかと思います。

ゴルフファンとしては日本人プロゴルファーが世界トップの舞台でもっと活躍してほしいと期待し応援している方も多いと思いますが、なかなか世界のトップゴルファーの壁は厚く、当然トップに行くことは容易ではありません。

技術的には上位進出、トップへの可能性があると言われるのになかなか上位に進出することができていない選手に必要な大舞台で実力を発揮するためのマインドとは何でしょうか? 今回はその「大舞台で実力を発揮するためのマインド」をご紹介していこうと思います。

金メダルを取る人の行動

メンタルの世界でも金メダルをとるアスリート(=大舞台で実力を発揮するアスリート)はどんなマインドなのか? という議論は永遠のテーマとなっています。そして、よく言われるわかりやすいイメージとして「金メダルをとる選手はトイレに入り3つ扉があったら自然と真ん中に入る」というたとえ話があります。

数あるライバルを退けて金メダルを取るようなアスリートは常日頃から「優勝し、表彰台の真ん中で金メダルをかけているイメージ」が明確かつ鮮明にあることでトイレも表彰台と同じ真ん中を自然と選ぶほど、日々の生活でも金メダルにふさわしい行動をとれていることを表しているのです。

画像: 2016年のリオ五輪で金メダルをとったジャスティン・ローズ(写真は2016年のリオデジャネイロオリンピック)

2016年のリオ五輪で金メダルをとったジャスティン・ローズ(写真は2016年のリオデジャネイロオリンピック)

そして、そのような行動を普段からとれるような思考が「試合前から“勝てる”という自信」を手にすることができているのではないかと考えられます。

実際に、私が契約サポートする2020年東京オリンピック出場を目指すある競技の日本代表選手など、複数のトップ選手に「良いパフォーマンスできるときの条件は?」という質問をすると「今日はできる気がするという自信(確信)が試合前からある」と答えられます。

また、「ゴルフのメンタルトレーニング(大修館書店)」の著者である元メジャー王者のデビッド・グラハム氏も上記の著書の中で次のように言っています。

チャンピオンになれるように人はみんな、成功するということに対して自分自身と自分の能力に確固とした信頼を持っている。さらにこうした自信は、周りの人が何と言おうと、また何をしようと、それによってこわされたり影響されたりすることがない。

このように大舞台で実力を発揮するための1つの要素として自信をつくることが重要なのです。

では、どのようにマインドをトレーニングすれば「試合前から“勝てる”という自信」をつくることができるのでしょうか? 今回は、その自信をつくるために実際にアスリートに提案しているトレーニングの1つを紹介します。

勝つ自分にふさわしい証拠を増やす

これはどういうことかというと、ツアーで勝利する前から勝利した自分がとるであろう言動を取り入れて行くというワークです。

画像: マスターズで「奇跡」とも言われるメジャー復活優勝を遂げたタイガー・ウッズ。大舞台での強さは言わずもがな(写真は2019年のマスターズ 撮影/姉崎正)

マスターズで「奇跡」とも言われるメジャー復活優勝を遂げたタイガー・ウッズ。大舞台での強さは言わずもがな(写真は2019年のマスターズ 撮影/姉崎正)

例えば、“ツアーですでに2勝している自分”なら、生活・競技でどんなふるまいをするか、自分に対してどんな言葉の使い方をするのか、どんな考え方(こだわり、信念など)をするか、どんな気持ちでいるのか、どんな練習や体のケア・トレーニングなどをするかを徹底的に洗い出し、実際にそれらを実践していくのです。ツアーですでに2勝している自分なら

・常に堂々とした表情、姿勢や歩き方をしていて、自然体で人に関わっている

・生活や練習では状況に一喜一憂するのではなく、淡々と生活・練習・試合の日々のルーティンを丁寧にこなしつつ、それを楽しんでいる

・自分との会話は基本的にはプラス思考で自分の成長につながる物の考え方をしている

・未来の理想の自分に必要な「今出来る最高の行動」に集中し、過去や未来ではなく「今」できることを大事にしている

・気持ちとして常に自分に確信を持ち、自分のことを信じられている

・ケア・トレーニングに関しては……

・練習に関しては……

このように「試合前から“勝てる”という自信」をつくるためには「勝った自分」を想像し、その自分の言動を先取りし実践する、これが猛烈におすすめです。

そうすると“勝つ自分にふさわしい証拠”が増えることにより、自分の脳に勝てる準備をしてあげられるこで自然と「勝てる気がする」という状態になれるわけです。

実際に、このワークをスタートし、「試合前から“勝てる”という自信」づくりを日常化することで、日本代表に選出されワールドカップに出場するなど「自分史上最高」の結果につなげてきた多数のアスリートをこれまでサポートし、まのあたりにしてきました。

世界に挑む日本ゴルファーにも「試合前から“勝てる”という自信」を得た状態で大舞台でも実力を発揮してほしいと応援しています。

画像: ヘッドスピードアップのコツ! プロのHSが2m/sアップ!?~原田修平プロ~ www.youtube.com

ヘッドスピードアップのコツ! プロのHSが2m/sアップ!?~原田修平プロ~

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