約1カ月前に開催されたヨネックスレディスの2日目に5アンダーの「67」を出して首位に立ち、最終日を最終組で迎えた石井理緒。惜しくも優勝はできなかったものの、大きな経験となった。そんな彼女のスウィングをプロゴルファー・中村修が分析。

首位タイで迎えた最終日に「79」とスコアを崩し、23位タイでフィニッシュ。悔しい思いをした石井理緒選手。それでも、2日間プレーしてリーダーボードの一番上にいたのは紛れもない事実。リランキング56位で出場できる試合は限られてくると思いますが、まだ19歳、必ずチャンスはくると思います。

そんな石井選手に話を聞くと、「平均的に飛ばしてアイアンで寄せるのが自分のゴルフかなと思います。アイアンは全般得意です。ドローで打つイメージはないんですけど、左のピンだとイメージが出ます」と、アイアンショットが得意であることを教えてくれました。

画像: 自分のゴルフの特徴を教えてくれた石井理緒

自分のゴルフの特徴を教えてくれた石井理緒

では、そのスウィングを詳しく見ていきましょう。

クラブを短く持ち、左腕が地面と平行になるポジションでクラブが地面に対してほぼ垂直になるアーリーコックのタイプです。右サイドへ移動したり重心を乗せるのではなく、右の腰を後ろに引きながらテークバックし、バックスウィングを深くとります。その場で回転するイメージで飛ばすタイプのスウィングです。

画像: 左腕が地面と平行になるところでクラブとの角度が90度になるアーリーコックのタイプの石井

左腕が地面と平行になるところでクラブとの角度が90度になるアーリーコックのタイプの石井

そしてダウンスウィングでは右腰が出ないように左サイドをしっかりと回転させ、インパクト直前からは左ひざを伸ばし、ヘッドをさらに加速させて打っています。

画像: インパクト直前から左ひざを伸ばしヘッドをさらに加速させ、ボールに力を伝えている

インパクト直前から左ひざを伸ばしヘッドをさらに加速させ、ボールに力を伝えている

ポイントは、体が左サイドに突っ込まないビハインドザボールのポジションです。体を回そうとして上体が左に突っ込むと、かえってインパクトではボールに力を伝えられませんが、体がボールより後方に残ることで、しっかりボールを押すことができます。

とくにドライバーショットの場合、左に置いたボールを打ちに行くとカット軌道で過度なダウンブローになりやすく、テンプラや引っかけの原因になります。そのようなミスがよく出るという人は、石井選手のようにその場で回転するイメージを持つのもひとつの手です。

石井選手に、また最終日最終組でプレーするときは、どのようにプレーしたいかを聞くと、「最終日の18ホールは良くても悪くても長い気がするので、最後まで絶対あきらめないでやれたらいいなって思います」という答えが返ってきました。

まずは明日から始まる資生堂アネッサレディスオープンでの活躍を期待したいと思います。

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