PGAツアー「3Mオープン」で同時期にプロ転向したマシュー・ウルフと最後まで優勝争いを繰り広げた日系アメリカ人のコリン・モリカワ。ツアー取材歴20年のゴルフエディター・大泉英子が、その横顔に迫る。

「静かなる暗殺者」の異名を誇る

日本の女子ツアーでは渋野日向子、原英莉花、河本結、小祝さくらなど「黄金世代」と呼ばれる20歳の選手たちが毎週大活躍しているが、この「黄金世代」に匹敵する勢いでツアーを席巻している米男子ツアーのヤングガンたちがいる。

昨年、19歳でPGAツアーのシード権を獲得したチリの新星ホアキン・ニーマン、3Mオープンでプロ入り4試合目で初優勝を挙げたマシュー・ウルフ、最終日、最終組でウルフとともにデッドヒートを演じたコリン・モリカワ。マスターズ、全米オープンでローアマに輝き、トラベラーズ選手権でプロ転向したビクトル・ホブランだ。その他、3Mオープンに推薦出場したジャスティン・スーなどもいる。 

この、ジョーダン・スピース、ジャスティン・トーマス世代に次ぐ、プロ転向したばかりの才能溢れる若手たちには、ウルフのように優勝してシード権を確保する者と、推薦試合の中でポイントを稼いでテンポラリーメンバーになり、シード権に一歩一歩近づいている者などがいるが、いずれにせよ来年のツアーではシード選手として先輩プロたちと肩を並べて優勝を競い合うことになりそうな選手ばかりだ。

ジュニア時代から百戦錬磨でしのぎを削り、優勝の味を覚え、マスターズ、全米オープンなどアマチュアとしてメジャーでプレーすることもすでに経験済み。世界アマチュアランキングでトップの座についてきたような強者ばかりなのだ。そのビッグウェーブがPGA ツアーに押し寄せている。今後のツアーの勢力図も大きく変わってくるに違いない。

そんな中、特に注目したいのが日系アメリカ人のコリン・モリカワ。先月のRBCカナディアンオープンからプロ転向したばかりの22歳だ。(14位タイ、12万5400ドルを獲得)。幼少の頃、歩き始めるやいなや、父ブレインさんがプラスチックのクラブを息子に与え、練習場にも一緒に連れて行ったという。

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