先週開幕されたPGAツアー「バラクーダ選手権」で逆転優勝を飾ったのは「コリン・モリカワ」。プロ転向後、6試合目で勝利を挙げたモリカワは、すでに167万ドル(約1億8200万円)稼いでいることになる。そんな彼の強さについて在米ゴルフアナリストのアンディ和田がレポート。

PGAツアーでニューフェース旋風が起きている

PGAツアーを毎週フォローしているファンだったらもうご存じだと思いますが、6月からプロ転向した「NCAA大学生組」がPGAツアーで素晴らしい結果を毎週のように残し、ニューフェース旋風を起こしています。

ワイルドな風貌と変則スウィングで豪快なゴルフを展開をするマシュー・ウルフはプロデビュー3戦目でツアー優勝。 マスターズ&全米オープンでローアマを獲得したビクター・ホブラン(ノルウェー)もプロ転向後4試合で38万ドル(約4100万円)を稼ぐなどここまで順調に成績を残しています。

先週PGAツアーでプロ転向6試合目で鮮やかな逆転優勝を飾った「コリン・モリカワ」もその一人。
1997年生まれ、先日22歳になったばかりのモリカワはカリフォルニア州生まれの日系4世アメリカ人です。

先週の「バラクーダ選手権」はWGC(世界ゴルフ選手権)の“裏開催”試合ということで優勝賞金は63万ドル(約7000万円)と通常のツアー競技よりは少なかったですが、プロ転向後モリカワが6試合で稼いだ額は167万ドル(約1億8200万円)。 予選落ちなしなので1打計算にすると11万円強になります(笑)。

画像: プロ転向6試合目に優勝を挙げたコリン・モリカワ

プロ転向6試合目に優勝を挙げたコリン・モリカワ

ロサンゼルス郊外の9ホールのコースでゴルフを覚えたというモリカワはジュニア時代から頭角を現し、15歳で全米最古のジュニア競技「ウエスタンジュニア」を制しジュニアレベルで全米トップクラスの仲間入りを果たします。

大学に進学後、カリフォルニア北部にあるカリフォルニア大学バークレー校では4年間オールアメリカンという全米トップクラスの賞を獲得する中で3年目にはNCAA(全米大学体育協会)の年間平均ストローク記録となる「68.68」という驚異的な数字(計算34ラウンドの中には悪天候の中の『84』もあるというからさらに驚き!)を叩き出します。(タイガー・ウッズの学生時ベストは70.61)

5月末に全米学生選手権個人の部を6位で終えたモリカワはプロに転向するとデビュー戦となるRBCカナディアンオープンで14位。 最終予選を突破して出場した全米オープンでは最終順位35位と上位には絡みませんでしたが最終日バックナインでバーディ6個を奪取するなど非凡さを現していました。

まだ6試合だが、最終日の平均スコアは昨年のケプカより上!?

なんといってもモリカワの強さを表す数字は最終日のスコアーです。 6試合の最終日は「67、69、68、66、66、65」で 平均66.83。参考までに昨シーズンの最終日の平均スコアのトップはブルックス・ケプカの68.27、2位が松山英樹の68.38です。1シーズンを戦った訳ではないので単純比較はできないですが、技術だけでなく勝負強さを持っていることは事実でしょう。

持ち球はフェードというモリカワのスイングはオーソドックスでクラシックタイプ。 ゆっくり目のテークバックから、腰の回転はどちらかというと抑え目。 インパクト後も左足のジャンプめくれはなくバランス良く、前傾姿勢をキープして振り抜いていきます。ツアー優勝を果たしたことでFEDEXランクに名前を載せプレーオフの出場権を得たモリカワがどこまで活躍できるかが楽しみですね。

画像: コリン・モリカワ(左)のガールフレンドでプロゴルファーのキャサリン(右)

コリン・モリカワ(左)のガールフレンドでプロゴルファーのキャサリン(右)

最後にワイドショーネタになりますが、彼のSNSインスタグラムに登場する東洋人の彼女はキャサリンさんという中国出身のプロゴルファー。 ペッパーダイン大学卒業でモリカワよりも1歳年上です。

「試合会場でガールフレンドが居てくれると楽しいし、夕食はデートの雰囲気で気分転換になる」と語っていました。

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