お盆シーズンの休暇を機にゴルフを始めよう! という方必見の初心者向けゴルフレッスン企画。今回はアプローチの基本「ピッチエンドラン」の打ち方について、プロゴルファー・中村修に教えてもらおう。

手元を少しだけ浮かせて構える

なんとかグリーンそばまでボールを運んできたはいいものの、寄せのアプローチがうまく行かず、文字通り右往左往してしまう初心者ゴルファーは多いのではないだろうか。プロのようにピタッとは行かなくとも、ひとまずグリーン上にボールを止められると、スコアをまとめやすくなる。

プロゴルファー・中村修がアプローチの基本としてまず覚えてもらいたいと話すのは「ピッチエンドラン」。ウェッジで球を少しだけ上げ、グリーン上を転がしてカップに寄せていくアプローチだ。

画像: ピッチエンドランの打ち方をプロゴルファー・中村修に教えてもらおう

ピッチエンドランの打ち方をプロゴルファー・中村修に教えてもらおう

クラブ選択は「基本は52度のピッチングサンド(PS、あるいはAW、あるいは数字の『52』表記)です」と中村。ではさっそく構え方から教えてもらおう。

「まずボールが体の中心に来るようにアドレスを取りましょう(写真A左)。スタンスは狭め。両足はピタッとくっつけて、空けるとしてもボール1個ぶんくらいがいいでしょう。

ここから、両足のつま先を30度左に向けましょう(写真A右)。すると、足の向きが変わったことで、ちょうどボールが右足の先くらいに位置しているはずです。これがピッチエンドランの構え方になります」

画像: 写真A:両足を揃えてボールが体の中心に来るように構えた後、両足のつま先を30度左に向ける。これでピッチエンドランのアドレスが出来上がり

写真A:両足を揃えてボールが体の中心に来るように構えた後、両足のつま先を30度左に向ける。これでピッチエンドランのアドレスが出来上がり

正面から見たときに、両腕とクラブがアルファベット小文字の「y」の字になっていればオッケー。ボールとの距離はショットのときより近く立ち、靴一足分が目安。遠すぎるのはNGだ。アプローチの場合は、さらにここから「手元の位置」に一工夫を加える。

「基本的にアドレス時の手元の位置はだらんと手を下げた状態を基準にしてほしいんですが、アプローチの場合はそこから手元を少し浮かせましょう。クラブのお尻(ヒール)が少し浮くくらいでもいいでしょう」

画像: 手元を少し浮かせることでクラブが地面に刺さりにくくなると中村

手元を少し浮かせることでクラブが地面に刺さりにくくなると中村

手元を上げることで、ボール手前の地面を叩いてしまうダフリやザックリのミスを減らすことができるという。

「クラブのお尻を浮かせると、クラブの接地面自体が少なくなるので、地面に刺さることなくキレイにクラブが抜けていき、簡単にアプローチができます。プロも実践する小技で、格段にダフリのミスが防げますよ」

画像: 左が通常通りに、右が手元を浮かせて構えた場合のソールのイメージ。手元を浮かせたほうが接地面が少ないぶんミスが起きにくいという

左が通常通りに、右が手元を浮かせて構えた場合のソールのイメージ。手元を浮かせたほうが接地面が少ないぶんミスが起きにくいという

振り幅は短く!

続いてはスウィングについて。アプローチは「短い振り幅で練習することが大事です」と中村は言う。

「まず振り幅は、バックスウィング50センチ、フォローも同じく50センチくらいに抑えて、10ヤード(約9メートル)飛ぶイメージで打ってみてください。アプローチで大事なのは、とにかく小さく振ること。大きく振って、せっかく上手く打てたのにグリーンオーバーではもったいないですからね。それに、短い距離のアプローチなのに振り幅が大きくなると、そのぶんどこかでスウィングスピードをゆるめて帳尻を合わせることになってしまい、ミスが出やすくなります」

画像: 振り幅は右50センチ、左50センチ、合わせて1メートルくらいの振り幅がベストだと中村

振り幅は右50センチ、左50センチ、合わせて1メートルくらいの振り幅がベストだと中村

キャリー(飛ぶ距離)とラン(転がる距離)の割合は1:2がベスト。バックスウィング、ダウンスウィングともに常に一定の速度で振ると、一定の距離で飛びやすくなる。

ここで養った「10ヤードを打つ感覚」が自分にとっての距離感の基準。これをベースとして、打ちたい距離に応じスウィングを調節していくわけだが、中村はこれに関してある考えを持っているという。

「これはあくまで私見ですが、アプローチ……パターでもそうですが、飛距離を振り幅でコントロールしないほうが良いと思っています。むしろ振り幅やスウィングのテンポは変えずに、クラブを振る速さで距離を調節することをオススメします。自分のテンポに合わせてイチ、ニイやイチ、二ィー、サンと口ずさみながら打つと効果的でしょう」

まずは10ヤードのピッチエンドランで基本の形を覚えて、「これくらいの速さで振れば何ヤード」という基準をたくさん作っていけば、どんな距離でもひとまずソコソコ寄せることができるようになるだろう。

アプローチがピタッと決めると、周りから「やるな」と一目置かれるもの。ぜひ、練習してみよう!

協力/川口市浮間ゴルフ場

※次回、パター編は8月16日6時30分公開予定です。

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