ソニーが生み出した、ゴルファー向けのサービス「スマートゴルフレッスン」。実際に「スマートゴルフレッスン」を導入している森守洋コーチのアマチュアレッスンを覗いてみた!

スウィングデータをより手軽に解析できる時代がやってきた

ソニーの最新スウィング解析システム「スマートゴルフレッスン」は、面倒な設定をほとんど必要とせず、クラブにアタッチメントを取り付けてスウィングするだけで、さまざまなデータを取得できるというスグレモノ。

取れるデータは、インパクト時のフェース角、スウィング軌道、入射角、クラブスピード、スウィングテンポの5項目と3Dのスウィング軌跡。さらにはスウィングを後方から撮った動画もこれらに連動する。

さらに、取得したデータをクラウド上で共有できるので、練習場で取ったデータを自宅で見直したり、スクールで取ったデータをコーチとシェアして課題に取り組むことも可能。

画像: デバイスをシャフトに取り付け、スウィングをタブレットで撮影するだけ

デバイスをシャフトに取り付け、スウィングをタブレットで撮影するだけ

多くの女子プロを指導するとともにアマチュアへのレッスンも行う森守洋コーチは、自身が主宰する東京・三鷹市の「東京ゴルフスタジオ」にこの「スマートゴルフレッスン」を導入。アマチュア向けのレッスンなどで活用している。

「この『スマートゴルフレッスン』は、スウィングの始動をセンサーが感知して自動的にデータを取ってくれるので、すごく使いやすいんです。レッスンの邪魔にならないし、データも見やすい。僕らコーチが指導の場面で使うのはもちろんですが、アマチュアの方が個人で持てば、日頃から自分のスウィングを自分でチェックできるので、上達にはすごく有効だと思います」

と、森コーチも評価するこの「スマートゴルフレッスン」のセンサーとアプリは、一般のゴルファーも利用可能なサービスだ。(有料のセンサーと無料アプリを使用)

今回は実際に、森コーチが「スマートゴルフレッスン」を使ってアマチュアにどのようにレッスンしているかを覗かせてもらった。まず最初はスライスに悩んでいるという石塚博さんのレッスン。

画像: 石塚博さんは45歳でゴルフ歴15年。HC14.8の腕前。スライスが悩みだという

石塚博さんは45歳でゴルフ歴15年。HC14.8の腕前。スライスが悩みだという

石塚さんがスマートゴルフレッスンを装着したドライバーを打つと、瞬時に画像Aのようなデータがタブレット上(スマホでもOK)に表示される。そのなかから森コーチが注目したのは、スウィング軌道だ。

「石塚さんのスウィング軌道はアウトサイド・インのカット軌道。スライスの原因はズバリこれです。これをインサイド・アウトに修正すれば、スライスは直るはずです」(森コーチ)

画像: 画像A:石塚さんのスウィングデータが、瞬時に表示される。フェースは5.6度閉じているが、5.1度の強いアウトサイド・イン軌道のため、結果はスライス

画像A:石塚さんのスウィングデータが、瞬時に表示される。フェースは5.6度閉じているが、5.1度の強いアウトサイド・イン軌道のため、結果はスライス

森コーチは石塚さんの手首の動きに注目。本来上下左右前後の6方向にスムーズに動くべき手首が、上下の縦方向ばかりに偏っており、クラブがアウトサイドから下りてくる原因になっていたという。

そこで森コーチが石塚さんに勧めたのが「8の字ドリル」。まずはクラブヘッドを顔の前に上げて、ヘッドを横向きの8の字(∞)に動かすことで、手首が6方向すべてに動く感覚を養うというもの。ポイントは自分から見て右側でヘッドが下がる右回りの軌道で動かすこと。これによって切り返しでクラブが倒れてインサイドに入る動きが身につく。

画像: クラブを右回りの「∞」を描いて動かすドリル。動きの中で自然とクラブを倒す動きが身につく

クラブを右回りの「∞」を描いて動かすドリル。動きの中で自然とクラブを倒す動きが身につく

「顔の前でできるようになったら、前傾しながらヘッドを下げて実際のスウィングに近づけていきます。切り返しで右手でクラブの重さを受け止める感覚を養ってください」(森コーチ)

このドリルを行った後、石塚さんのスウィングを再度計測すると軌道がアウトサイド・インからストレートに一変していた。

「しっかりと身につけるにはもう少し練習が必要ですが、スウィングのイメージが劇的に変わりました。このデータを持ち帰って、スウィング動画を見ながら練習してみます」(石塚さん)

画像: スウィング軌道が2.3度のインサイド・アウトに変化した

スウィング軌道が2.3度のインサイド・アウトに変化した

続いてのモデルは越田七重さん。やはり当たりの薄いスライスが多く、飛距離が出ずに悩んでいるという。

画像: 越田七重さんはゴルフ歴約7年。平均100スコア前後だがやはりスライスが悩み

越田七重さんはゴルフ歴約7年。平均100スコア前後だがやはりスライスが悩み

スウィングを計測してみると、目についたのはインパクト時のフェースの向き。

画像: 計測によるとインパクト時のフェース面は6.5度オープンな状態だった

計測によるとインパクト時のフェース面は6.5度オープンな状態だった

「越田さんはインパクトでかなりフェースが開いてしまっているんです。これでは球がつかまらないので、飛距離も出ませんしスライスもします。この原因は、スウィング中に腕と体の動きが連動せずにタメがほどけてしまっていることにあります。越田さんには、腕と体を連動させてスウィングする感覚を身につけてもらいましょう」(森コーチ)

画像: 越田さんはダウンスウィングで手首がほどけフェースが開いてインパクトしていた

越田さんはダウンスウィングで手首がほどけフェースが開いてインパクトしていた

越田さんに課したドリルは、両肩と腕でできる三角形を崩さずに行う素振り。最初はかなり窮屈に感じるが、その窮屈感は実際のスウィングにも必要なものなのだ。

画像: 肩と両腕でできる三角形を崩さずにスウィングする

肩と両腕でできる三角形を崩さずにスウィングする

また、インパクト前に左手元が止まってしまう悪癖も見られたので、左手首を甲側に折ってロフトを立ててインパクトするイメージも必要。そこでハンドファーストのまま、ヘッドで地面をなぞる素振りも付け加えた。

画像: ヘッドを浮かさずに、左手首を手のひら側に折りロフトを立ててハンドファーストにインパクトするまで地面をなぞるドリル

ヘッドを浮かさずに、左手首を手のひら側に折りロフトを立ててハンドファーストにインパクトするまで地面をなぞるドリル

この素振りをじっくりと行ってから再度スウィングを計測すると、インパクト時のフェースの向きが-7.8度クローズになっていた。

画像: フェースの向きが-7.8度クローズになり、しっかり球をつかまえられるように

フェースの向きが-7.8度クローズになり、しっかり球をつかまえられるように

「最初よりも低めに強い球が出ます。“球がつかまる”ってこういうことなんですね。これなら飛距離も出そうです!」(越田さん)

今回は、典型的な症例のアマチュアをモデルにレッスンをしてもらったが、「スマートゴルフレッスン」を使えば、このようにレッスン前、レッスン後で明らかに数値が変わるので非常にわかりやすい。実際に測定したスウィングデータは、無料の「スマートゴルフレッスン」専用アプリをダウンロードしてコーチとつながることで、データや動画をクラウド上で共有し、自分のスマホで見ることができる。

プロにとってはすでに常識だが、もはやアマチュアにとっても上達のためにはスウィングデータが不可欠な時代。手軽で便利な「スマートゴルフレッスン」は、上達の大きな助けとなること間違いナシだ!

協力/東京ゴルフスタジオ

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