10月24日に幕を開ける日本初のPGAツアー公式戦「ZOZO選手権」。日本ツアーからはすでに石川遼がスポンサー推薦で出場を決めたが、選手たちはランク上位に与えられる出場権を目指して奮闘中。現段階で出場が有力視されるランキング上位の面々に、出場が叶った際の大会への意気込みや”共演”を望むプレーヤーを聞いてみた。

日本選手たちは“地の利”を活かせばチャンスあり!?

すでに4月のマスターズを制したタイガー・ウッズやロリー・マキロイ、ジェイソン・デイなど続々と世界の超一流プレーヤーが参戦を表明。このほか松山英樹などPGAツアーから60名、10月開催の「ブリヂストンオープン」の上位3名、同大会終了時点でのJGTO賞金ランキング上位7名、スポンサー推薦による8名をあわせた総勢78名が新規大会の王者を競う。

JGTO枠の7名は文字通りの狭き門。ツアーも今週開催の「フジサンケイ クラシック」を含めて残り6試合。現段階で賞金ランキング上位7名の“出場圏内”にいる面々に、話を聞いてみた。

画像: タイガーやマキロイ、ジェイソン・デイなど、トッププレーヤーたちがZOZO選手権に参戦表明をしている(撮影/姉崎正)

タイガーやマキロイ、ジェイソン・デイなど、トッププレーヤーたちがZOZO選手権に参戦表明をしている(撮影/姉崎正)

まずは、今季2勝で現在賞金ランクトップの石川遼。これまでの米ツアー経験や実績、国内での絶大な人気面も評価され、すでにスポンサー枠で出場を決めたツアー選手会長は、注目選手として「やっぱりタイガーとマキロイ」とあげた。

これまでPGAツアー自体は、中国や韓国などアジア各国でも開催されたが「これだけの世界のトッププレーヤーが何人も揃うことはなかったと思います。出てくれても1人とか。それが2人だけじゃなくジェイソン・デイや、今までアジアツアーに出てなかった選手も。それが嬉しい」と日本で世界の超一流選手と真剣勝負できる機会が訪れたことに胸を熱くしたという。

画像: スポンサー枠でZOZO出場を決めた石川遼。見たい選手は「タイガーとマキロイ」

スポンサー枠でZOZO出場を決めた石川遼。見たい選手は「タイガーとマキロイ」

すでに大会出場を決めているだけに、大会へむけてのシミレーションも披露してくれた。

「日本開催というところは、芝の質の違いとかは日本のプレーヤーが慣れ親しんでいるところですよね」と“ホームコース“として戦える感覚をイメージしつつも、本番をこうイメージしている。

「おそらく7000ヤードぐらいになると思いますが、ドライバーで距離が出ればいいか、というだけじゃない。たとえばタイガーだったらアイアンで打つティショットが増えるような、ドライバーで打っていくホールが少なくなるようなコースセッティングになると思う。いろんな選手のいろんな攻め方が見られると思いますね」

石川遼に加え目下、今平周吾や星野陸也、浅地洋祐、堀川未来夢など国内ランキング上位には、海外メジャー経験者がズラリ。それぞれに大会の出場切符獲得への思いは、並々ならぬものがある。

昨年の賞金王・今平周吾は今季出場した海外メジャーは4試合すべてで予選落ちと、本来の力を発揮しきれずに終わっているだけに「今度こそ」という思いは強い。

「もちろん、出たいです。予選落ちもないし、日本開催で、コースも海外とは違って攻めやすい、攻め慣れているというのはあると思います」と地の利を追い風にしたいという。

すでに参戦を表明している海外勢で気になる存在は、ローリー・マキロイ。「一緒に回ったことはありませんが、球の高さとか飛距離とかは全然違いますよね」と、当初はそのスケール感に圧倒されたというが「方向性というか、ショートゲームで勝負していきたい」と、世界レベルの大会で今度こそ自分をアピールしたいという。

今年の全米・全英オープンに出場した堀川未来夢や、初の海外メジャーだった全英オープンで67位に入った浅地洋祐、昨年全米オープンに出場したことで将来の海外ツアー志向を高めた星野陸也は「やっぱりタイガーですね」と大会の”主役“に興味深々。ただ同様に「出られるのであれば、出るだけではなく、結果も」と声を揃える。

「飛距離に関しては、自分も大して遅れをとっているわけじゃないというのを2試合出て気づいたので。あとは技術、攻めどき守りどきの流れの作り方ですね」(星野)

「小さいもので勝負していくのがウリ。ここのところ、アイアンの精度がデータ見ると良くないので、ツアー再開前から重点的にやっていました」(浅地)

「(結果を出す)チャンスはあるかなと思います。日本だと、海外にはないようなところでもOB杭とかもありますし、日本なので、ギャラリーさんも日本のほうが多いと思うのでそういう雰囲気も味方になる思います」(堀川)

三者三様、それぞれに世界で戦う肌感覚を経験したことで、より世界レベルで自分の腕を試す舞台に意欲的になっている模様。国内枠の“狭き門”をめぐる争いは今後、大会開催へカウントダウンに入ったここから大いに盛り上がりを見せることになりそうだ。

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