今年に入って河本結、渋野日向子、原英莉花、淺井咲希が勝利を挙げ、合計で9名が優勝経験者となった98年度生まれの黄金世代。果たして10番目に勝利を挙げるのは誰か!? 関係者に予想してもらった。

賞金ランク50位圏内に黄金世代は9人。うち2人が未勝利

女子ツアーにおける黄金世代の活躍は、賞金ランキングを見れば一目瞭然だ。全英女子オープンを制した渋野日向子が2位につけるのを筆頭に、賞金シード圏内である50位以内に実に9人の名前が挙がる。

7位に原英莉花、9位に河本結、11位勝みなみ、12位小祝さくら、19位新垣比菜……ときて、20位に初めて未勝利の選手が登場する。それが吉本ひかるだ。ここまで7試合でトップ10入りし、2位と2位タイがそれぞれ1回ずつと安定した戦いぶりを見せる吉本を、「10番目の黄金世代」の最有力候補に挙げるのは、同じ女子プロの甲田良美。

「プロから見てこの子ゴルフが上手いなと感じたのは吉本ひかるちゃんです。小柄だけど特にセカンドショットが上手いですね。マネジメントもしっかりしているし上位で戦えていることに納得できます」(甲田)

画像: 現在賞金ランク20位の吉本ひかる(写真は2019年のフジサンケイレディス 撮影/大澤進二)

現在賞金ランク20位の吉本ひかる(写真は2019年のフジサンケイレディス 撮影/大澤進二)

ここ3試合は予選落ち、予選落ち、50位タイと結果が出ていないが、賞金ランク的にも、次に勝利をつかむ最有力候補の一人であるのは間違いない。

さて、多くの関係者が「次に優勝する選手は……」と聞くや否や“食い気味”に名前を挙げるのが賞金ランク23位の松田鈴英だが、彼女は1998年の早生まれで、厳密には黄金世代の学年でひとつ上。とはいえ、その評価は極めて高い。

「ドライバー飛距離やショット力が高い。パッティングに不安はありますが、(未勝利の選手のなかで)一番いいゴルフをしてると思います。何かのきっかけでその週に噛み合えば間違いなく勝てると思います。身体能力が同世代の中でもズバ抜けて高く、むしろ勝っていないのが不思議です」

画像: 黄金世代の一個上の松田鈴英は優勝候補のひとりだ(写真は2019年のNEC軽井沢72ゴルフトーナメント 撮影/大澤進二)

黄金世代の一個上の松田鈴英は優勝候補のひとりだ(写真は2019年のNEC軽井沢72ゴルフトーナメント 撮影/大澤進二) 

と河本結のコーチである目澤秀憲がいうように、「黄金世代」というくくりを外せば次に勝つ選手の最有力候補であることに変わりはない。また、同じく黄金世代のひと学年上(松田と同世代)の脇元華を推す声も多く聞こえた。

さて、黄金世代の話に戻ると28位に今季初優勝組の淺井咲希がいて、その下に先週のニトリレディスの2日目終了時点でトップに立っていたランク39位の高橋彩華がいる。賞金ランク20位の吉本、39位の高橋と50位圏内の二人はまさにいつ勝ってもおかしくない状態だが、その下にもまだ優勝候補はいる。

プロゴルファー・中村修は「もし仮に黄金世代同士での優勝争いとなったら、この選手に注目です」と名前を挙げたのが、ランク57位の臼井麗香だ。

画像: 強いメンタルの持ち主・臼井麗華。10番目の黄金世代優勝者となるか?注目選手のひとりだ(写真は219年のリゾートトラストレディス 撮影/大澤進二)

強いメンタルの持ち主・臼井麗華。10番目の黄金世代優勝者となるか?注目選手のひとりだ(写真は219年のリゾートトラストレディス 撮影/大澤進二)

「見た目は華やかですが、性格が強く、物怖じせずにガンガン行くメンタリティを持っています。河本選手が勝ったアクサレディスでは、最終日に脇元華選手と3人で最終日最終組をプレーしましたが、『いつもの感じで回れて全然緊張しなかった』とコメントしていますし、もし再び同世代との最終日最終組の機会があれば、今度こそ勝ち切る予感がします」(中村)

もちろん、なかなか思うように結果を残せていないながらもツアーを戦う黄金世代の選手は他にもいるし、彼女たちがなにかのきっかけで一気にリーダーボードの頂点に立つ日が来る可能性もある。果たして今シーズン中に“10番目の女”は現れるのか、注目だ。

This article is a sponsored article by
''.