選手間の互選で決まるPGAツアーのプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(最優秀選手賞)。下馬評ではブルックス・ケプカ有利だったが蓋を開けてみるとローリー・マキロイ本人も驚きの受賞と相成った。ところでマキロイが今季PGAツアーでの“稼ぎ”は他のメジャースポーツ選手と比べるとどうなのだろう?

ボーナス含め、約25億8500万円稼いだ

PGAツアーのオフィシャルマネーリストには年間王者のボーナス1500万ドル(約16億円)は加算されない。そのため18-19年シーズンのマキロイの賞金ランクはケプカに次ぐ2位で778万5286ドル(約8億2500万円)だった。

だが実際には16億円のボーナスプラス賞金、さらに18-19シーズンに新設されたウィンダムリワード2位で獲得した150万ドル(約1億6千万円)を加え、マキロイが手にしたのは総額は2428万5286ドル(約25億8500万円)に上る。

ウィンダムリワードとはレギュラーシーズン終了時点で上位10名に与えられる特別ボーナス。1位はケプカで200万ドル(2億1200万円)が付与された。

画像: 賞金だけで25億超稼いだマキロイ(写真は2019年の全米オープン 撮影/有原裕晶)

賞金だけで25億超稼いだマキロイ(写真は2019年の全米オープン 撮影/有原裕晶)

ではマキロイの賞金とボーナスの合計を他のスポーツ分野と比較するとどうなのか?

じつはもっとも高額年俸の選手が多いのはNBA(バスケットボール)だ。なかでもナンバー1はステフィン・カリーで4000万ドル強(約42億4千万円)。この額を本業だけで稼いでいる。マキロイをNBAの年俸ランキングに当てはめると47番目相当だ。

目下MBL(メジャーリーグ)で最高年俸を誇るのはスティーブン・ストラスバーグで3833万ドル(約40億円)。メジャーリーガーとマキロイを比較すると17位にランクイン。

続いてNFL(アメリカンフットボール)ではデトロイトライオンズのクォーターバック、マシュー・スタフォードの2950万ドル(約31億円)が稼ぎ頭。マキロイは7番目相当だ。

PGAツアーの賞金はもはや天文学的数字だと思っていたが上には上がいるもの。こうして見ると話題の八村塁がいるNBAは年棒面で世界最高峰ということになる。

ただし契約金を併せると話は別。 90年代終わりから10数年に渡って、賞金プラス契約金で毎年100億円前後を稼いでいたタイガー・ウッズはやはり別格!?

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