ゴルフの練習場では日本中のゴルファーが今日も汗を流して練習している。が、中には練習場に欠かさず通っているにも関わらず、何年もベストスコアが更新できていないというゴルファーも少なくない。その原因はどこにあるのか? 関東在住の匿名5下ハンディシングル氏が、その答えに迫る。

「練習=無条件にいいもの」まずはそこから疑ってみる

練習は裏切らない。という言葉をよく耳にします。私もその通りだと思います。練習は裏切らない。流した汗は嘘をつかないという言葉は美しい。ただし、そこにはふたつの意味があります。

ひとつは、正しい努力した結果、スウィングが磨き上げられ、結果的にスコアが良くなるというケース。もうひとつは、間違った努力をした結果、スウィングが崩れ、悪い結果につながるというケースです。どちらも「練習は裏切らない」という言葉から外れていません。練習は、つねにポジティブな結果につながるわけではないのです。

画像: 上達のために練習は必須、だが……

上達のために練習は必須、だが……

私は、一時期急激にスコアが上がっていく前に“あること”をしていました。それまで長年続けてきた練習法を、すべてやめたんです。長年続けてきて成果が出ていないんだから、それは間違った練習法に決まっているじゃないか! ということに気がついたというのがその理由。流した汗は嘘をつきません。汗が流れたのに上達していないのならば、方法が間違っていると考えたほうが妥当です。

実業の世界を見ても、最近ではひとつの事業を絶対に成功させるぞ! というケースよりも、様々なスタートアップを試みて、芽が出た事業を伸ばす時代になっています。

一意専心、石の上にも三年、点滴穴を穿つといった言葉があるように、日本人ゴルファーには、かつて私も硬く信じ込んでいましたが、ひとつのことを続けることにある種の信仰めいたものを感じることが多いと思います。そして、稽古や鍛錬、修行といった言葉に憧れを覚える我々は、「練習」というものに非常に高い価値をおいています。それをしてさえいれば、必ず成果が上がるというように。

あるトップアマの方の言葉で、なるほどその通りだなと感じたものに、「100の壁、90の壁、80の壁は“ある”のではなく“作る”もの」というものがあります。間違った努力によって、壁は生まれてしまうというのです。壁を乗り越えるための練習で、かえって壁を作ってしまうこともあるんです。

「じゃあ、成果につながる正しい練習とやらを教えてくれ!」という声が聞こえてきそうですが、ゴルフの難しいところで、正解はひとつではなく、人それぞれ違います。僕自身、自分にとって正しい練習とはなにかすら、自分では答えが出せません。

なので、何年やっても成果が出ないという方は、観念して我流を捨て、継続的にプロのレッスンを受けてみたらどうでしょうか。レッスンにはお金がかかりますが、練習にもお金はかかります。何年もボール代を空費するならば、最初は高くついたとしても、プロの目を借りて問題点をあぶり出し、適切な練習を重ねたほうが、結果的には早く、リーズナブルに上達できるのではないでしょうか。

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