PGAツアーでは2018-19シーズン、ダニー・リーにはじまりザ・ツアー選手権第3ラウンドのザンダー・シャウフェレまで計36個のホールイワンが記録された。今季(2019-20)もすでに開幕戦でイム・ソンジェがシーズン第1号のエースを達成。では史上初のエースをマークしたのは誰か? ホールインワンにまつわるあれこれをご紹介。

記録に残る最初のホールインワンは、1869年9月16日

ヤング・トム・モリスが長いゴルフの歴史において最初にホールインワンを達成した人物であることは広く知られている。しかしそれがいつなのかについては多少の混乱を伴う。ものの本では1868年にプレストウィックで開催された第9回全英オープンでヤング・モリスが同オープン初優勝を挙げたときにホールインワンが誕生したとされてきた。

しかし実際には1869年9月16日に行われた全英オープンの第1ラウンド、166ヤードの8番パー3のティショットをカップインさせていたようだ。

混乱の原因は実在するスコアカード。上部にある西暦1869年の部分が黒く塗りつぶされその上に1868年という数字が付け加えられていたのだ。なせ書き直されたのかは不明だが地元の新聞社は「1869年が正しいという根拠がある」とし1869年説が定着した。

当時ヤング・モリスは18歳。前年は史上最年少の17歳でタイトルを奪い、この年は後続に9打差をつけ連覇を飾っている。しかも2年前(1867年)に4度目のジ・オープン制覇を果たした父オールド・
トム・モリス(6位)には23ストローク差をつける圧勝だった。ちなみに出場したのは14人。そんな時代である。

ホールインワンはゴルファーにとって夢だが史上最多記録は実に51回。これはマンシル・デイビスの記録だ。アマチュアのノーマン・マンレイが59回マークしたという説もあるがさだかではない。

PGAツアー最多ホールインワンはロバート・アレンビーとハル・サットンで10回。ヒューバート・グリーンとギル・モーガンが8回で続き、女子ではキャシー・ウィットワースが11回とダントツ。

画像: タイガー。ウッズは過去18回ホールインワンを達成している(写真は2019年の全米オープン 撮影/有原裕晶)

タイガー。ウッズは過去18回ホールインワンを達成している(写真は2019年の全米オープン 撮影/有原裕晶)

ではレジェンドたちはどうか? ジャック・ニクラスが試合でマークしたのは3回のみ。だが練習ラウンドやプライベートを含めると計20回のホールインワンがあるという。アーノルド・パーマーも公式記録は3回だがプライベートを含めると19回。ゲーリー・プレーヤーとタイガー・ウッズはともに18回(プライベートでのラウンドを含む)で今後もその数字は増えそう。

最年長はフロリダ在住のガス・アンドレオンさんで4年前103歳のときに114ヤードをドライバーでカップインさせ生涯8回目のエースを奪ったという記録がある。

ゴルフ人生が続く限りホールインワンの夢も続く。

This article is a sponsored article by
''.