いよいよスタートした「日本オープン」。難コース、古賀ゴルフ・クラブが舞台の今年は、アンダーパーがわずかに6人というタフな戦いの様相を初日から呈している。その模様を、現地で撮影するゴルフカメラマン姉崎正がレポート!

アダムはグリーン上で苦戦。石川は上がり2ホールでダボ、ボギー

秋本番。日本オープンが初日を迎えました。朝日差すスタート時から徐々に雲が広がりだしてきて、
午後スタート組がハーフターンをする2時半頃には雨が降り出してきました。朝のうちはアダム・スコット、小平智、アマチュアの金谷拓実組を軸に動き、午後は石川遼、今平周吾、稲森佑貴を軸に動く、午前午後シフトで撮影スタートです。

インスタートのアダム・スコットがいきなりつまずきました。スタートホール10番バーディパットが外れて「あれっ?」という表情。

画像: アダム・スコットは出だしの10番でバーディパットを外してこの表情

アダム・スコットは出だしの10番でバーディパットを外してこの表情

そのあと12番から3連続ボギーです。マスターズチャンピオンの活躍を期待して朝早くから観戦するギャラリーも、我々撮影者も重い雰囲気になってきました。本人はホールアウト後のコメントで、パッティングの悪さを語っていましたが、たしかに、ため息の出るようなグリーン上でした。結局5オーバー、72位タイで初日を終えました。

アダム・スコット組の5組あとスタート、池田勇太の名前がリーダーズボード最上位に登ってきました。後半5番ホールから追いかけます。6番ホール、ティショットはグリーン手前ラフ。そこからのアプローチは乗らずに戻ってきてしまい、またラフへ。さらに打ったボールはだるま落としでまたラフ。次のショットでようやくオンしてワンパットのダブルボギー。切れることなく、ダボで止めました。池田は1アンダー、3位タイで初日を終えています。

石川遼も前半は耐えて1オーバーでターンしましたが、後半は上がり2ホールでダブルボギー、ボギー。17番はティショットを左バンカーに入れそれが目玉でつま先下がり、悪条件重なりダボ。18番はティショットが右ラフで、グリーンを狙うには木が邪魔。スライスをかけて打つもボールは木へ直撃して左のラフへ、ボギーです。石川遼はアダムと同じく5オーバー、72位タイでホールアウト。

画像: 最終18番パー4で樹の後ろからグリーンを狙う石川遼

最終18番パー4で樹の後ろからグリーンを狙う石川遼

石川遼のホールアウトを見届けると、今度は石川の5組あとの星野陸也がトーナメントリーダーとなっています。急ぎ16番ホールセカンドに向かうと1組前の川村昌弘がセカンドショットに入ろうとしているところ。

これを撮って星野を待ちます。ほどなく、ティグランドに現れました。星野の打球は……右林奥深くです。選手が来る前に、ボールの状況を確認にいくと、木々に阻まれて出すだけだなと感じました。が、ボール地点に現れた彼の目線は、阻む木々の狭い隙間を見ています。

画像: 16番パー5は右の林から脱出し見事にパーセーブした星野陸也

16番パー5は右の林から脱出し見事にパーセーブした星野陸也

で、土煙あげて打った球は見事林を抜けてフェアウェイへ..….。フェアウェイを抜けて左のラフまで行っちゃいましたが、ナイスファイトです。ホールアウト後にキャディの出口さんに、このときのことを尋ねてみました。

「ああいうときの陸也は、グッと集中力が上がるんです」なるほど。恐れ入りました。このホールはナイスパーセーブです。星野は首位のブレンダン・ジョーンズと1打差の単独2位につけています。

日没迫る仲、全選手がホールアウト。アンダーパーはわずかに6人。波乱の日本オープン初日が終わりました。2日目は雨予報です。

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