24時間ゴルフのことを考えている“ゴルフバカ”で、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオがレッスン記事で紹介されたドリルに挑戦! 今回は、週刊ゴルフダイジェストに掲載されていた「強いインパクトを取り戻せ! いまこそショートスウィング」だ。ショートスウィングといえば坂田塾。ジュニアゴルファーがやるイメージがあるけど、おじさんたちにも効果あるの?

効率の良いインパクトでビジネスゾーンを安定させる。でも意外とキツい!?

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ぼくはもうゴルフを始めて25年以上経つのですが、最初から自己流で、いままでコーチに継続して習ったことがないんです。お仕事の関係でワンポイントアドバイスとかはいろんなプロから頂いたのですが、元が自己流だし、そんなスウィングで長年やってきているから、なかなか悪い癖って抜けないんですよ。練習があまり好きじゃないっていうのも大きな理由だとは思いますが……。

でも僕もいい歳だし、今更スウィングを変えようとしても難しいだろうなとも思うわけです。しかし週刊ゴルフダイジェストの10/29号を眺めていたら、巻頭特集で「いまこそショートスウィング」という記事がありました。ショートスウィングと言えば坂田信弘プロが坂田塾で必ず塾生にやらせる基本中の基本の練習。この練習で育ったプロが大勢いるわけで、古閑美保プロや上田桃子プロの賞金女王も生み出しています。

画像: 基本中の基本を今あらためてやってみると色々なことに気づけました!

基本中の基本を今あらためてやってみると色々なことに気づけました!

でもね、ショートスウィングってジュニアがゴルフを覚える時にやるもので、大人が今更やる練習ではないんだろうな~と思っていたし、もちろん僕はやったことがないんです。しかし記事を読んでいると「変な癖がついた中高年ゴルファーにこそやってほしい」と書いてある。スウィングの土台ができて、正確で効率のいいインパクトが手に入るとか。それって飛距離は伸びるし、曲がらなくってことじゃないっすか。これはやるしかない!ってことで、ショートスウィングに挑戦してみました!

写真とかで見たことがある方も多いかもしれませんが、ショートスウィングといえば左腕が地面と平行になるあたりがトップで、右腕が地面と平行になるところがフィニッシュ。時計の針でいうと9時から3時までのスウィングってことになります。

使用するクラブは6番アイアンで、これはパターを除いた13本のクラブの中でちょうど真ん中のクラブだからってことらしい。真ん中の長さのクラブで練習すると長いクラブにも短いクラブにも対応しやすいからだとか。よく考えられていますね~。そして基本はティアップして打つみたいです。ティアップして打つと当てに行くインパクトにならず、フォローが大きくなるからということらしい。

画像: 時計の針で言う3時と9時の間でスウィングをします

時計の針で言う3時と9時の間でスウィングをします

注意する点は、体重移動はあまり使わず、スウィング軸をキープすること。そしてアドレス時の前傾角度を変えずにノーコックでスウィング。トップでの左腕とクラブが作る角度は120度で、フィニッシュでの右腕とクラブが作る角度も120度になるように。フォローでは右足かかとが浮かないように、右足を左足にくっつけていく感覚で。

ショートスウィングの基本的な形は分かったので、とりあえずやってみました。まず感じたのはトップとフィニッシュで腕をまっすぐに伸ばすのがけっこうつらいってこと。僕は体が硬いのでなおさらなのでしょうが、かなり腕を伸ばす意識をしないと腕が曲がってしまい地面と綺麗に平行にはならないです。かなりグリップを体から遠くに離していくようなイメージです。

画像: やってみると分かると思うのですが、地面と綺麗に平行にするのが結構きついんです!

やってみると分かると思うのですが、地面と綺麗に平行にするのが結構きついんです!

そしてハーフスウィングなのに意外と上手く打てない。今までの自分のスウィングのイメージのまま振ると、フェースが開いてしまって薄い当たりか、右にペチーンと飛んでいく球になりがち。もっと簡単に打てると思っていただけに、これには驚きました。

結局このショートスウィングって、いわゆる「ビジネスゾーン」と言われる、スウィングでいちばん大事な部分を安定させる練習だと思うのですが、今までのスウィングイメージでこれがちゃんと打てないってことは、スウィングの基本的な部分が全く出来ていなかったってことなんでしょうね。試しにゴルフ仲間のハンデキャップ+1のトップアマにやってもらったところ、綺麗にインパクトしていました。やはり上手い人は大事な部分がしっかりと出来ているってことですね。

僕も20球ほど打っているうちにだんだんと良いインパクトが出来るようになってきました。やはり手打ちでボールに当てに行くような打ち方では上手く打てないようです。しかしこのショートスウィング、しっかりと体を使って打つからか、そんなに力を入れて打っている感じはないのに、かなり疲れます。汗がダラダラと出てくるので、今までいかに体を使わない楽なスウィングをしていたのかっていうのが分かりますね。

ある程度球を打ってみて、ショートスウィング良さそう! って思ったのですが、ここで僕の悪い癖が……。だんだん飽きてきちゃうんですよね。さっき書いたように意外と体力の消耗もあるし。これ続けるの大変だな~と思っていたら、そういう人向けに飽きずに続けられる「ステップアップ練習法」っていうのが載っていました! 完全に見透かされていますな~(笑)

そのステップアップ練習法ですが4段階に分けられていて、まずは普通にティアップしたボールをショートスウィングで打つ練習。これで捕まった軽いドローボールが打てるようになったら次のステップへ。

画像: ステップ3は両足のかかとをくっつけて。回転を意識して打つと良い感じです

ステップ3は両足のかかとをくっつけて。回転を意識して打つと良い感じです

ステップ2はティアップをしないで、地面にあるボールをショートスウィングで打つ。ここでかなり難易度が上がります。ティアップしているときよりもけっこう難しくなるのですが、当たらないからと言ってボールに当てに行くスウィングではなく、最後までしっかりと振り抜くイメージを持つことが大事だそうです。

ステップ3はスタンスが変わります。両足のかかとをくっつけて体をその場で回転させるようにスウィングします。この打ち方のほうが手打ちになりにくく、意外と普通のショートスウィングよりも上手く打てるような気がします。あ、これはティアップして打ってくださいね。中高年になって体の柔軟性が落ちた人は捻転でスウィングするのが難しくなってくるので、この打ち方のように回転を意識して打ったほうが良いようです。

そして最後、ステップ4ではクラブがドライバーになります。普通のドライバーショットの時と同じ高さにティアップして、6番アイアンでのショートスウィングと同じように打ちます。これはクラブが長くなるのでやっぱりちょっと難しいですね。飛ばそうと意識せずに、6番アイアンと同じ意識で打つのがコツのようです。

この4ステップの打ち方を繰り返すことで、飽きずに続けられるということです。なるほど、これなら少しは楽しみながらやれるような気がしてきました。今までちゃんと基礎を作る練習をしたことがなく25年以上もゴルフをやってきましたが、いまさら大きなスウィング改造とかは出来ないので、ショートスウィングでもう一度しっかりとした土台作りをやるのもいいかなと。なにより飛距離がアップするっていうのも魅力的なので、頑張って続けてみようかと思います。

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