ZOZOチャンピオンシップのセカンドラウンド、初日トップタイのタイガーがさらに躍進し、トータル12アンダーと大幅にスコアを伸ばすことに成功。圧巻だったのは5バーディを奪った後半9ホールでのプレー。なぜタイガーは後半バーディラッシュに成功できたのか。ゴルフスウィングコンサルタント・吉田洋一郎に解説してもらった。

前半つかまりすぎていたのを、後半フェードで打って修正

ZOZOチャンピオンシップ3日目をトップの12アンダーで終えたタイガー・ウッズ。前半は2バーディ1ボギーと控えめだったが、後半では5バーディ・ノーボギー、スコア「31」のタイガーチャージとなった。

後半の9ホールで爆発的なスコアを叩き出した理由について、ゴルフスウィングコンサルタントの吉田洋一郎は「球筋をフェードに変えたんです」と説明する。

画像: 後半5バーディを奪い、トータル12アンダーで2日目を終えたタイガー・ウッズ(撮影/姉崎正)

後半5バーディを奪い、トータル12アンダーで2日目を終えたタイガー・ウッズ(撮影/姉崎正)

「前半は松山選手の組についていたので直接目にしたわけではありませんが、ちょっとつかまりすぎていたということでした。たしかに、ZOZOチャンピオンシップの練習日から、タイガー選手はヘッドの動きが多い傾向にありました。もちろん、実戦復帰1戦目でそこまでアグレッシブに体を使わないだろうし、そもそもそういう打ち方が(体の負担を考えると)できないというのもあると思うんです。マスターズで優勝したときの体の運動量が100%だとしたら、今回は4~50%くらいで打っているように見えました。体の運動量が少なくクラブの運動量が多い状態のため、クラブヘッドが走りすぎてしまったのだと思います」

そこでタイガーは、後半から意識的にフェードを打つことで調整。

「体の運動量を増やしてフェードを打っていけば、クラブを走らせるような打ち方はできない。うまく調整してフェードで打つことで、いいバランスになったのかなというところです。たとえば17番ホールは右ピンに対して軽いフェードで寄せていました。18番ホールは左ドッグになっているのですが、ドローではなく、意識的にカットを打っていましたし、セカンドもフェアウェイウッドでカットに打っていました。意図的な球筋のコントロール。それがドンピシャで効果を発揮した結果が、後半のバーディ量産でしょう」

球筋を自在に操ることで、首位へと突き進んだタイガー。このまま勢いづいて勝利するのか、それとも現在3位タイである日本のエース・松山英樹が食らいつくのか。ZOZOチャンピオンシップはますます目が離せない展開になりそうだ。

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