タイガー・ウッズが単独首位でZOZOチャンピオンシップのファイナルラウンドを迎えた。2位の松山英樹との差は3打。データでは、3打差以上を持ってファイナルラウンドを迎えた場合、24戦24勝と、実に勝率100%だというが、果たしてどうなるか。第3ラウンドを振り返りつつ、コースで取材を続けるゴルフスウィングコンサルタント吉田洋一郎に聞いた。

「このまま逃げ切れそうな気配はある」(吉田)

出だしで3パットのボギーながら、その後は6バーディを重ねスコアを16アンダーまで伸ばしたタイガー・ウッズの第3ラウンド。タイガーのプレーを吉田はこうまとめる。

「ショットは比較的安定しています。練習ラウンドから一貫して力感の少ないスウィングで、大きく曲がることがありません。最終18番ホールで3パットのパーだったのは誤算だったと思いますが、データからも問題なく逃げ切れそうな気配はあります」(吉田)

画像: 2位と3打差で第3ラウンドを終えたタイガーウッズ(撮影/姉崎正)

2位と3打差で第3ラウンドを終えたタイガーウッズ(撮影/姉崎正)

タイガーを追いかけるのは3打差で松山。4打差に全米オープン王者のゲーリー・ウッドランド。5打差にはザンダー・シャウフェレらがつける。松山の逆転の可能性はどうか。

「松山選手の組は実際について見ましたが、前半を非常にいい感じで出て行って3つスコアを伸ばしました。このまま行くかと思った後半に入って、ショットがブレはじめ、我慢の展開となりました。それにも関わらず、いくつかいいパーをとり、ふたつ伸ばしてスコアは『65』とタイガーとの差をひとつ詰めています。あとはショット次第ではないでしょうか」(吉田)

もうひとり、吉田が怖い存在として挙げたのがロリー・マキロイ。10アンダーでタイガーとは6打差あり、さすがに逆転までは難しい気もするが……。

「マキロイは第3ラウンドスタート時点でタイガーとは9打差ありましたが、前半でふたつ伸ばし、後半では5つ伸ばしています。バックナインはノーボギーで、最終ホールもイーグルと、完全に波に乗っています。波に乗ったら止められない選手なので、組み替えのないままスタートする変則的なファイナルラウンドでは不気味な存在。彼が16、17アンダーまでスコアを伸ばすようなことがあると、“万が一”も起こりかねません」(吉田)

試合的にはタイガーが勝ち、史上最多勝に並ぶ82勝目を手にする流れ。その流れを止めるとしたらそれは日本のエース・松山英樹か、あるいはーー。

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