仕事終わりに練習しよう!と思っていても、いざ仕事が終わると疲れて面倒になる。頑張って行ったとしても、なんだか練習に身が入らない……そこで今回は、プロも教えるメンタルコーチに、自らも実践する集中力を高めるための時間術を教えてもらおう!

時間を明確に区切ることで集中力を高める

ゴルフに限らずスポーツで自分の能力を高めていくために重要な要素として「正しい練習方法」、そして「練習の質」が必要になると思います。ゴルフで言うと自分のゴルフスタイルに適したスウィング、そのスウィングを習得するための正しい体の使い方や練習方法を知り、その上で「質の高い練習」を実践していくことがゴルファーとしてのレベルアップには必要になるかと思います。

今回はその質の高い練習を実現するために必須の要素である「集中して練習するためのノウハウ」をお伝えしていこうと思います。

人の集中力は有限です。仮に朝100という集中力があったとして9時より仕事をすると昼には50に減り、終業する18時には10に減るようなイメージです。もちろん人により差はあるのですがあなたの集中力は有限だということをまずは理解してください。

よく朝の2時間は夜の4時間に匹敵するなどと耳にしますがこれは科学的にも証明されていることです。ひとつの結論を言うとゴルフの練習は朝が最適です。脳科学の研究でも脳は起きてから2時間の間にもっともクリエイティブな力を発揮するゴールデンタイムであることが分かっています。

そもそもゴルフの練習やラウンドは朝から行うことが多いので当然の話になりそうですが、仕事で集中力を使い、疲れた脳で夜に練習するよりも早朝のゴールデンタイムを使い練習する方が「練習の質」は上がるということが言えます。

画像: 時間を決めて「今」に集中すると、質の高い練習ができるかも(撮影/三木崇徳)

時間を決めて「今」に集中すると、質の高い練習ができるかも(撮影/三木崇徳)

そして、さらにここからがあなたの練習の質の向上に役に立つ情報になります。それが練習時間の使い方です。何分練習して何分休憩すると効率が良いのか? という話ですね。ちなみにあなたはいつも練習でどのように練習の時間と休憩の時間を分けていますか?

オススメの時間術があります。これはイタリア出身のコンサルタント、フランチェスコ・シリロが開発した時間術でハーバード・ビジネス・レビューなどでも紹介され時間に追われるビジネスパーソンも取り入れる時間術です。この時間術を「ポモドーロ・テクニック」といいます。これは25分の集中した練習と5分の休憩を繰り返すというものです。(※25分が長いと感じる人は15分・20分でも大丈夫です)

「次の25分は◯◯を練習する」と具体的にテーマを決めて取り組むことでひとつのことに注意を最大限に向けるマインドフルネス的なトレーニングにもなります。また時間を区切ることは心理学でいうデッドライン効果と呼ばれ、時間内の集中力を大きく高める作用があります。スマートフォンのアラームなどを使用して行うと良いでしょう。

実際に私もこのポモドーロ・テクニックを応用していつも「みんなのゴルフダイジェスト」の記事を執筆しています。私の場合はキッチンタイマーを使用し、25分の時間はこの記事を書くことだけに没頭し、5分間の休憩でメールチェックをしたり、少し体を動かしてリフレッシュしてまた25分の集中に入るというサイクルを守ることで集中力を最後まで保つことができると体感しています。

仕事でもゴルフでも誰もが最初は集中力が高いものです。しかし、休憩をせずに60分、90分と目の前の練習に没頭し、疲れたころに休憩を取るというサイクルにすれば休憩時間も長くなり少しダラつくこともありますし、その後の練習への集中力は最初に比べかなり落ちていることに気が付くはずです。例えば、大学の講義は90分ですが、90分も集中し続ける大変さは誰もが体感していることだと思います。

「練習をもっと効率良く短い時間で行いたい」「練習時間内の集中力をもっと高めてレベルアップにつなげたい」そんな方は、今回の時間術が役に立つと思います。必要なのはスマートフォンのアラーム機能をセットするだけ。ぜひ、実践してみてほしいと思います。

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