3番ウッドは難しいが、5番ウッドはアマチュアゴルファーでも打ちこなせる強い味方になるクラブ。でも、ロフトは何度のものを選べばいいのか? ユーティリティとどちらを選ぶべきか? 飛距離は? 打ち方は……? 気になるところをまとめてみた。

5番ウッドと同じロフトのユーティリティには明確な違いがある

1番ウッド(ドライバー)からはじまるウッドクラブ。5番ウッドは、ドライバー、3番ウッド(スプーン)に次いで飛距離を稼げるクラブ。3番ウッドが長いため扱いにくく、ロフトも立っているために上がりにくいのに対し、5番ウッドは上がりやすく、芯でとらえるのもやりやすいため、ぜひバッグに入れたい番手のひとつと言える。

画像: アマチュアゴルファーの強い味方、5番ウッド。ドライバーと同じモデルを選ぶのがセオリーだ

アマチュアゴルファーの強い味方、5番ウッド。ドライバーと同じモデルを選ぶのがセオリーだ

5番ウッドのロフトは18度前後が一般的。長さは42.5インチ前後となる。気になるのはユーティリティとの住み分け。5番ウッドと同じロフトのユーティリティも市場には多くあるが、一般的なアマチュアゴルファーには5番ウッドのほうがオススメだ。

基本的に、ユーティリティは同じロフトの5番ウッドに比べて短く、ヘッドの重心も浅い位置にある。これらはともにボールが「上がりにくい」要素となるのがその理由。18度前後のロフトではボールをしっかりと上げることが飛距離を稼ぐための最大の要件となるため、このロフト帯ならばフェアウェイウッドを選んだほうが扱いやすい場合が多い。

プロのなかには、このロフト帯のたとえばアイアン型ユーティリティをバッグに入れるケースもあるが、これは5番ウッドに比べアイアン型ユーティリティのほうが低い弾道を打ちやすいから。風の吹くホールや、狭いホールでのティショットのレイアップ(刻み)に使う場合、より低い弾道を打ちやすい低ロフトユーティリティをプロが選ぶケースはままある。

画像: 適度なロフト、適度な長さで飛距離を稼げるのが5番ウッドの強み

適度なロフト、適度な長さで飛距離を稼げるのが5番ウッドの強み

逆にいえば、それだけ5番ウッドは同じロフトのユーティリティに対してボールを上げやすいということでもあるわけだ。余談になるが、一般的なアマチュアゴルファーの場合、ユーティリティのオススメのロフトは21〜26度前後といったところになるだろう。

18度の5番ウッドを入れたならば、その下には20〜21度のユーティリティを入れると、うまく飛距離の階段がつくれるが、打ち分けが上手くできない最初のうちは、18度の5番ウッドの下が22〜24度のユーティリティでも問題ない。

どんなモデルを選ぶべき? シャフトは?

さて、ではいざ5番ウッドを購入しようという場合、どんなモデルを選ぶのがいいだろうか。もっとも無難なのは、ドライバーと同じブランドを選ぶこと。基本的に、同じブランドのウッドであれば性能や重心特性などが共通しているから、振り心地に統一感が得られやすい。

画像: ドライバーと同じブランドの5番ウッドを選ぶと大きく外れることはないだろう

ドライバーと同じブランドの5番ウッドを選ぶと大きく外れることはないだろう

その際注意したいのが、同じブランドでもたとえば「クラブA」と、その後継機である「クラブA 2」といったクラブで性能がガラッと変わっていることがある点。このあたりは最初はわかりにくいので、ショップの店員さんなどに確認し、できれば試打をして振り心地や球筋をたしかめておきたい。

画像: 基本的には、なるべくフラットなフェアウェイから使用したい

基本的には、なるべくフラットなフェアウェイから使用したい

中古クラブの場合、商品名のわきにたとえば「クラブA 2017」とか「クラブA 2015」といったように西暦の数字が付されている場合があるが、これは同じクラブAの2017年モデル、2015年モデルをそれぞれ示している。ドライバーと同じ名称で、同じ年式のクラブであれば、それは“同モデル”だと思っていいだろう。

また、シャフトに関してはドライバーと同じ、あるいはやや重めというのがセオリー。プロの場合、たとえばドライバーに60グラム台のシャフトを採用したら、5番ウッドは70グラム台を選ぶといったケースが多いようだ。

5番ウッドの打ち方・練習方法

さて、では5番ウッドは実戦でどう打つのがいいのだろうか。

5番ウッドは扱いやすいとはいえ、長さもある分決してやさしいとはいえないクラブ。それを上手く打とうとするならば、まずはボールの置かれている状況をよく見ることが大切になるだろう。

まず、ボールがラフにある、左足下がりにある、ディボットにあるといった難しい状況では5番ウッドは手にしないほうが無難。逆に、ボールがフラットなフェアウェイにあったり、若干の左足上がりの傾斜地にある場合などは、積極的に使っていける。

長いクラブ全般に言えることだが、ボールに当てに行くようなスウィングは避け、フィニッシュまで振り抜くことを意識し、その過程でとらえるように振るのが理想的。実際に打つ前に素振りをし、その際にクラブが芝をかすめる、その地点にボールをセットすると成功する確率が高まる。

画像: 軽くティアップした状態で練習しておくと、ティショットで使った場合のリスクを減らせる

軽くティアップした状態で練習しておくと、ティショットで使った場合のリスクを減らせる

また、ドライバーだとOBが気になるようなホールでは、5番ウッドでのティショットが強い武器になるが、これはある程度練習で慣れておかないとかえってミスの要因ともなりかねない。5番ウッドを練習する際は、マットの上からだけでなく、ティアップした状態でも練習しておくと、ティショットで使う場合のリスクを減らすことができるだろう。

また、プロのなかには5番ウッドをドライバーなみの高さにティアップして打つ練習を推奨する人もいる。これは、過度に打ち込んだり、おあったりせず、レベルスウィングでボールをとらえるための練習。非常に効果的な練習だが、初心者がやるには少々ハードルが高いので注意が必要だ。

ドライバーのヘッドスピードが40m/s前後の平均的ゴルファーであれば、5番ウッドの飛距離は180〜200ヤードといったところ。それ以上飛ばすことにとくに意味はないので、軽く振ってボールを運ぶイメージを、練習から持つといいだろう。

使いこなせると非常に強い武器になる5番ウッド。ぜひ、日ごろから練習しておこう。

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