アコーディア・ゴルフが「QRコード決済」サービスを全国115カ所のゴルフ場で提供をはじめた。巷で話題のキャッシュレスの波は、今後ゴルフ界にやってくるのだろうか!?

財布を忘れても愉快にプレーできるか?

いきなり記者の個人的体験で恐縮だが、数年前、なんとゴルフ場に財布を持たずに行ったことがある。いつものように近所に住む仲間に迎えにきてもらい、高速道路を100キロほど走り、休憩で立ち寄ったサービスエリアで「財布を自宅に忘れた!」という衝撃の事実に気づいたというのがことの次第だ。

そのときは仲間に頭を下げてお金を借りて1日を過ごして帰宅後速やかに返済、後日“一杯おごり”で勘弁してもらったが、運転免許証も所持していなかったため、本来担当するはずの帰り道の運転もできず、非常に申し訳ない思いをした。

画像: アコーディア・ゴルフは12月4日からQRコード決済サービスを提供開始(写真はアコーディア・ゴルフのプレスリリースより)

アコーディア・ゴルフは12月4日からQRコード決済サービスを提供開始(写真はアコーディア・ゴルフのプレスリリースより)

ところが、一部のゴルフ場であれば万が一財布を忘れても、少なくとも決済に関しては問題ない……という時代がやってくるかもしれない。いや、もうやってきているようだ。

アコーディア・ゴルフは2019年12月4日から全国115カ所のゴルフ場でQRコード決済サービスの提供を開始。「PayPay」と「LINE Pay」のふたつが利用可能だという。これらのサービスの利用者であれば、現金やクレジットカードがなくとも支払いが可能となる。

株式会社インフキュリオン・グループが16〜69歳の全国の男女2万人を対象に実施した調査によると、QRコード決済アプリの利用率は11.6%。1位はPayPay、2位は楽天ペイ、3位はLINE Pay、4位はd払いという結果だったという。

こう見ると少ないようだが、調査期間は2019年3月13日~19日と増税前。増税後はキャッシュレス・消費者還元事業が始まったこともあり、キャッシュレス決済を選択する人が増えているという調査もあるようだ。ゴルフ場予約大手のGDOや楽天GORAでは最大5%が還元される同事業の対象コースをまとめたキャンペーンも実施している。

また、関東の某ゴルフ場関係者は、決済のキャッシュレス化はゴルフ場にもメリットがあるという。

「キャッシュレスであれば、営業終了後に“お金を数える”という手間が削減されますよね。ゴルフ場はどこも人手不足である一方、人件費は抑制したいと考えていますから、作業量が減るという意味では歓迎です」

プレー終了後は携帯片手にQRコードをピピッと読み込んでコースを後にする。ゴルファーもコース側も手間が減ってWin-WIn。そんな時代がやってきているのだ。

もちろん、キャッシュレス=QRコード決済ではなく、クレジットカード決済なども含まれる。ゆえに、キャッシュレス決済を導入しているからといってコースに財布を忘れていっていい理由にはならない(どんなときでも財布は忘れるべきではない)ので、自戒を込めて、ご注意を。

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