「セクシークィーン」と呼ばれ、抜群のスタイルでファンを魅了するアン・シネ。今年のプロテストに晴れて合格し、QTファイナル(来季の出場権をかけた予選会)では、来季前半戦の出場権を獲得。契約先のイベント「ブリヂストンゴルフ ドリームフェスタ 2019」に姿を現したアンに、今の思いを聞いた。

QTで来季のレギュラーツアー前半戦フル出場を獲得

11月のプロテスト合格、12月に行われたQTファイナルを25位で通過し、来季のレギュラーツアー前半戦の出場権を獲得したアン・シネ。

ブリヂストンゴルフ ドリームフェスタ 2019では、「とりあえず無事に終わり、良い結果に終わって爽やかな気分です」と胸をなでおろしていると率直な心境を教えてくれた。

「来年は前半戦で良い結果を出し、(シーズン途中の)リランキングでまた上位に入り、後半戦にも出られるようにするのが今の目標」と語る。

165センチの長身でモデル並みのスタイルの良さや、スカートの丈の短さなど日本では「美貌」ばかりが注目されるが、実は2015年に韓国メジャー「KLPGA選手権」を制するなど、ゴルフの実力も折り紙つきだ。

そんな実力を裏打ちするかのように、ゴルフに関しても「クソ真面目」だ。

まずはラウンド中。「スコアカードを記入することに一緒に回る方々のスコアを書くスペースがありますが、必ずそこには自分のゴルフのチェック項目を書いています」。その内容は「パー3」ホールであれば1オン率、それ以外のティショットであればフェアウェイキープ率、グリーン上ならパーオンできなかった場合でのパーセーブ率など、ラウンド前にスコアカードの空欄部分に自ら記入する項目を作り「〇」「✕」をかき込んでいるという。

画像: じつは‟スポ根”気質の持ち主。自らのウッド類には、韓国製のオリジナルシャフトにも日本語で「達成」「成し遂げる」という意味の韓国語がプリントされている

じつは‟スポ根”気質の持ち主。自らのウッド類には、韓国製のオリジナルシャフトにも日本語で「達成」「成し遂げる」という意味の韓国語がプリントされている

さらに「ボギーのホールでバンカーが絡んでいたら『チェック』、絡んでいなかったら『ノーチェック』。それをしておけば、終わったときに『今日何回、バンカーに入れたか?』が分かりますよね?」

実際にこの作業をやったことで「ラウンドの後に何を練習しておくべきかが分かります。『今日はドライバーがダメだった』と自分では思っても、実際には全部フェアウェイに乗せていたなんてこともありました」。ラウンド後の修正点をより明確にするための‟マイスタッツ“というわけだ。

スポ根ワードで自らを鼓舞

さらに母国の韓国の自宅にときは、必ずメンタル面にも目を向けるという。

「2年前まで10年間、ゴルフに関する『日記』をつけていました。毎年、1冊ずつ書きました。今は韓国の家にあり、帰るたびに見返すようにしています。ただ、誰かに見られたら恥ずかしい内容なので、私がいない間は金庫にしまって鍵をかけて保管しています(笑)」

本人が「人に話すのが、恥ずかしい」と話す通り、それは現在の「セクシークィーン」のイメージとは大きくかけ離れ、完全な‟スポ根娘”が唱える内容なのだ。

「私自身が私を鼓舞しようとしている感じなんです。『頑張れ!君ならできる!』とか『きょうのお前は全然ダメだ!何やっているだ!』とか……。あとは私がそれを見て奮起できるような言葉ばかり(笑)」と単語バージョンもあるという。書き込んだその内容は韓国語で「執念」や「気迫」など、日本で言うところ‟根性系ワード“ばかりだという。

今年はそんな秘めた闘争心を再点火させる出来事もあったという。

先の「QT」で、自分が来季、日本ツアーでの出場権を得たことを伝える韓国での報道。それは「今年の『全英女子オープン』で優勝した渋野日向子が拠点をおく『JLPGA』にアン・シネも参戦~」という内容だったという。

「2019年は渋野日向子さんの年だったと思います。韓国のゴルフサイトにも記事もいっぱい出ていますし、検索すればすぐ出てきます。日本の若い選手が世界のメジャーで優勝したのは、韓国でもすごい驚きとして伝えられています。私も渋野選手も含め、実力ある日本の選手たちと肩を並べて戦いたい、いつかはそこで優勝したいな、と改めて思いました」

日本でも大人気の韓国の美人ゴルファーは来シーズン、ビジュアルだけにとどまらない日本ツアーでの主役の座を狙っている。

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