個性豊かな面々の心がひとつになった。問題児パトリック・リードさえ「タイガーのために勝つんだ」という強い意志を持って戦いに挑んだ。プレジデンツカップ最終日、シングルスで逆転勝利をもぎ取ったアメリカは“ワンチーム”となり歓喜の涙を分かち合ったーー。

タイガーはプレーイングキャプテンとして3戦負けなし       

シングルス11戦目に登場したマット・クーチャーが17番のバーディでルイ・ウーストハイゼンとのマッチを1アップとした瞬間、米チームの勝利が確定した。

プレーイングキャプテンの重責を担ったタイガーはしばしうつむき感情をのみ込んだあとアシスタントキャプテンのフレッド・カプルスやザック・ジョンソンとハグ。キャップのツバを下ろし涙を隠した。

世界のトッププレーヤーをずらりと揃えた米チームだが勝利までの道のりはタイガーが「もうキャプテンはしたくない(苦笑)」というほど険しいものだった。

これまでの戦績は10勝1敗1分。連勝を続けている米チームの勝利を疑うものはいなかった。だが初日のチーム戦では1勝4敗とさんざんな滑り出し。2日目盛り返したもののインターナショナルチームに2ポイントのリードを許していた。

迎えた最終日、まず登場したのがタイガー。今大会のラッキーボーイ、エイブラハム・アンサーと対戦すると3アンド2で快勝。今大会3戦負けなしでフィル・ミケルソンが持っていたプレジデンツカップ最多勝利記録を抜き単独トップとなる27勝目を挙げた。

タイガーのために戦い「ワンチーム」で勝利したアメリカチーム(写真/Getty Images)

先鋒を買って出たのはキャプテン業に少しでも早く戻りたかったから。カートに乗った彼は劣勢の選手を励まし、優勢の選手を応援。チームの面々は毎夜タイガー主将から送られてくるメールでのアドバイスを思い出しながら勝負に挑んだ。

「史上最強のゴルファー、タイガーのためにプレーするのは素晴らしい気分だった」というクーチャー。「しかもその最強のプレーヤーが一緒に戦うチームメイトなんだから、どれだけユニークで最高の体験なんだ。彼を負けチームのキャプテンにするわけにはいかない!」

タイガーとのペアで連勝したジャスティン・トーマス(シングルスでは負け)はいう。

「これだけ実績と経験のある選手がチームのためにその経験のすべてを語りアドバイスを授けてくれた。でも我々は世界最強の12名。タイガーはただ託して見守ってくれればよかった。よくやってくれた」

タイガーが全幅の信頼を寄せるアシスタントキャプテンのスティーブ・ストリッカーは涙もろいことで有名。うれし涙を流すキャプテンを見て「人が泣くのを見るのはいいものだね。とくにそれがタイガーだったから」といって笑った。

「タイガーに勝利を!」という思いがチームの心をひとつにした。

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