昨年10月に日本に上陸した台風19号は千葉県を中心に多くのゴルフ場が被害を受けた。中でも被害が甚大だったのが河川敷コースだが、台風から約3カ月、長いクローズ期間を経て再オープンに漕ぎつけるコースも。ゴルフトレンドウォッチャー・コヤマカズヒロが、実際にプレーして河川敷コースの現状を探った。

河川敷ゴルフ場をプレーで応援してみないか

記憶に新しい、昨年の台風被害。千葉県を中心に、倒木やがけ崩れで多くのゴルフ場が甚大な被害を出した。中でも影響が大きかったのが、台風19号による豪雨被害だ。特に関東近郊の河川敷コースは軒並み冠水し、ほとんどのコースが丸ごと水没してしまうほどだった。数多くのゴルフ場が、予期せぬクローズを強いられた。

足立区荒川沿いの河川敷コース、「新東京都民ゴルフ場」は、年内で営業終了が決まった。復活の可能性もあるというが、現状では難しいようだ。昭和31年に開場し、64年の歴史のなかで、プロをはじめとして多くのゴルファーを育てたコースだけに、廃業は苦渋の選択だろう。

10月、11月といえば、秋のゴルフシーズンであり、その間の営業ができないこと、そして復旧作業の費用などを考えると、ゴルフ場の損害は察するに余りある。そんな困難な状況の中、長期休場を強いられていたコースが徐々に営業を再開しつつある。

PGM系列の人気コース、「KOSHIGAYA GOLFCLUB」は、昨年10月12日から完全にクローズ。豪雨時は完全にコースが水没し、大きな川のようになっていたが、11月4日にインコースのみ、11月12日にアウト・インとも営業を再開した。早速、筆者は11月29日にプレーしてみた。

画像: 埼玉県にある「KOSHIGAYA GOLFCLUB」は11月に営業を開始した

埼玉県にある「KOSHIGAYA GOLFCLUB」は11月に営業を開始した

もともと河川敷のコースだけに、芝がそれほど整っていたわけではないが、再開後はまだ芝つきが悪く、コース内に土が露出しているところも少なくなかった。芝がまだ落ち着いておらず、普段が剛毛なら、まだ赤ちゃんの巻き毛のようなモシャっとした芝が多かった。水はけの悪いところは、いまだにウェットで、泥になっているところも多かったが、全体としては快適なプレー環境で、たった一カ月で、よくぞここまで復旧したなと感銘を受けた。

東京都北区の「赤羽ゴルフ倶楽部」も甚大な被害を受けたコースのひとつだ。ながくクローズしていたが、12月7日からようやく、段階的に営業を再開している。こちらは12月13日に夕刻(薄暮)プレーに行ってみたが、一ヶ月以上経ったにもかかわらず、いまだに上流から流れてきたであろうゴミや泥などが目につくところがあり、芝つきもまだこれからというところだった。地面に泥がたまり、芝が発育しにくくなっているところも多かった。

画像: 12月の東京都「赤羽ゴルフ倶楽部」は地面に泥がたまっているところもあった

12月の東京都「赤羽ゴルフ倶楽部」は地面に泥がたまっているところもあった

しかし、年明けの1月6日にも再度来場したら、作業が進み、よりきれいになっていた。今後も営業しながら、徐々に芝を育成させていくのだろう。14番ホールの両脇には、コース内で除去された土が積まれていたが、そこにいくつものボールが埋まっているのは面白かった。土に落下して、そのまま埋まってしまったようだった。

画像: 2020年1月の「赤羽ゴルフ倶楽部」の様子。12月と比べて綺麗になっている

2020年1月の「赤羽ゴルフ倶楽部」の様子。12月と比べて綺麗になっている

「赤羽ゴルフ倶楽部」の隣には、奥行き200ヤードで安価な打ち放題が楽しめる「戸田橋ゴルフ練習場」があるのだが、こちらの被害は大きく、再開は1月下旬の見込み。何台もの重機が入っていて、新たに練習場を造成するかのような作業を連日行っている。

「KOSHIGAYAGOLF CLUB」は都心から車で50分。「赤羽ゴルフ倶楽部」は30分という好アクセスが魅力で、電車での来場も可能だ。「赤羽ゴルフ倶楽部」の夕刻プレーは現在、コースコンディション不良のため、平日は3200円、土日祝日でも4300円と割引価格になっている(※3月まで)。不良といってもそれほど悪くないのがいい。グリーンは、スピードはないものの、傾斜が強くて面白い。

大変な被害のあったゴルフ場だけに、せめてプレー回数を増やして応援出来ないだろうか、と筆者は考えている。アクセスが便利で、手軽かつリーズナブルに楽しめる河川敷コース。早朝や午後の空いた時間に、パッとラウンドして帰ることが出来る。関東近郊のゴルファーにおすすめしたいプレースタイルだ。

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