「やった! バーディだ」「くそ〜、ダボだよ!」ラウンド中一喜一憂するのもゴルフの楽しみの一つだが、ベストスコアを更新するためには、なるべく感情を上げ下げせずにプレーしたいもの。そのための秘策を関東在住匿名5下シングル氏が教えてくれた!

パーの数を72から90にしてみよう

バーディやパーでホールアウトしたら嬉しくて、ダブルボギーやトリプルボギー打ったらガッカリ。私を含めた多くのゴルファーが、そんな感覚でプレーしているのではないでしょうか。

では、ボギーならどうでしょう?

このコラムを読んでくれている方の多くが「ボギーはまあ、よし」とか「ボギーはやむなし」なんて考えているのではないかと予想します。「ボギーはNG」と考えるのは、ほとんどプロレベルですよね。

そこでオススメしたいのが、ボギーペースを自分のパーだと考えることです。通常のゴルフがパー72だとしたら、パー90でプレーしてみるのです。

画像: パー72ではなく「パー90」の意識でプレーしてみよう(写真はイメージ)

パー72ではなく「パー90」の意識でプレーしてみよう(写真はイメージ)

これは、アベレージゴルファーにオススメというよりも、80を切りたいというレベルのゴルファーにとくにオススメ。その理由を説明します。

たとえば、出だしからパー、パー、ボギー、パー、ダボ、ボギーというスコアだったとしましょう。80を切りたいという目標があるのに、6ホールを終えて4オーバーですから、負債を抱えているような気分になりますよね。「やばい、70台に黄色信号だ!」なんて気分になっているかもしれません。

でも、それはパー72で考えているからなんです。パー90で考えてみれば? 同じスコアでも、ホールのパーの数がひとつずつ増えるので、結果はバーディ、バーディ、パー、バーディ、ボギー、パーということになります。2アンダーですね。そして、どちらが気分良くプレーできるかといえば、私は後者だと思うのです。

そして、90をパープレーとすることには別の効果もあります。マネジメントに余裕が生まれてくるのです。

80切りを目指すレベルということは、80台は頻繁に出る腕前のはず。そんなゴルファーにとって、ボギーをとることはそんなに難しくないことのはずです。本当はパー4のホールでも、な3オン2パットで“パー”ですから。ティショットで無理に飛ばす必要はありませんし、セカンドを無理に狙う必要もありません。

この考えがとくに有効なのがパー3です。たとえば、186ヤードと距離のあるパー3を想像してください。「ボギーも無理かも……」そんな風に思いませんか? 想定スコアは4.5っていう感じでしょうか。でも、186ヤードのパー4なら? 「超チャンスホール! バーディ狙おう」と思うのではないでしょうか。想定スコアは3.5くらいかな。パーの数を書き換えるだけで、「難ホール」が「チャンスホール」に変わってしまうのです。

186ヤードとはいえあくまで“パー4”ですから、無理にワンオンを狙わなくてもOK。ユーティリティかなにかで「あわよくば乗せる」感じで打ち、2打目のアプローチで“パーオン”。2パットで楽々“パー”です。

なんだったら、短めのクラブでガードバンカー手前に刻んで、アプローチすれば良いんです。乗せて2パットでらくらく4打。あわよくば寄せワンもあるかもしれません。無理にむずかしいワンオンを狙わなくても良いんです。

これならできそうと思ってもらえたら、しめたものです。

このように、パーの数をひとつ足すと、無理に狙ってスコアを修復不能なほど壊してしまう危険性を減らし、パー4ならば4〜5で上がれるケースが増えてきます。自然と、上級者が行なっているようなリスクを回避するマネジメントを身に付けることができるんです。

パー90だけじゃなく、パー3だけパーの数に1を足すパー76のゴルフも面白いですね。難易度1〜7番目のホールにそれぞれ1を足し、パー79の設定というのもいいかもしれません。何れにしても、パー72のゴルフは、70台のスコアがコンスタントに出せるようになってからで十分。

まずは、攻め方を学べるパー90のゴルフを、ぜひお試しください!

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