PGAツアー「フェニックスオープン」で取材中のツアー担当・ケンジロウが今回注目したのはジャスティン・トーマスのウェッジ。そのバックフェースには、先日亡くなったコービー・ブライアントの刻印がされていた。トーマス本人に話を聞いた。

親友のニックネームをバックフェースに刻んだ

ケンジロウです。アリゾナ州のTPCスコッツデールからお届けしております。フェニックスオープン、火曜日の練習日が終わりました。

いやぁー、アリゾナは乾燥していますね。先週、サンディエゴにいたときは湿気があって空気も潤っていたんですが、フェニックスに来たとたん、肌がカッサカサでリップクリーム、ハンドクリームが毎日欠かせなくなっています。

フェニックスも冬場ですが、日中は暑いぐらいで、選手も関係者もみな半そでになって過ごしています。寒い地域のお金持ちたちがスコッツデールに別荘を持つという話もなんだかうなずけますよね。ほんと気候がいいですからね。

今週は、というより先週の日曜日からですが、こちらのPGAツアーの選手たちもコービー・ブライアントの話題で持ちきりです。コービーのニュースは皆さんもご存じかと思いますが、彼が亡くなって以来、タイガー・ウッズやロリー・マキロイ、リッキー・ファウラー、ジョン・ラーム、ジャスティン・トーマスなどがツイッターで相次いでコメントを出しています。生前のコービーと親しかった選手も多く、今週の試合はみな喪章をつけて戦うのではと話題になっています。

画像: トーマスの57度のバックフェースに「BLACK MAMBA」という刻印

トーマスの57度のバックフェースに「BLACK MAMBA」という刻印

そのジャスティン・トーマスですが、彼は先週の試合をスキップして、フェニックスオープンがメインランドの初戦。月曜日はパターだけ持って練習場に現れて、ひとしきり時間をかけて入念にパター練習。火曜日はハーフを回ったあとに、入念なアプローチ練習をしていました。練習後に彼のウェッジの撮影をお願いすると、なんとバックフェースにコービーの愛称である「BLACK MANBA(ブラックマンバ)」の文字が刻印されていたんです。

画像: 57度は「BLACK MAMBA」、60.5度は「MAMBA MENTALITY」と刻印されている

57度は「BLACK MAMBA」、60.5度は「MAMBA MENTALITY」と刻印されている

60.5度のロブウェッジには「MAMBA MENTALITY」、57度のサンドウェッジには「BLACK MANBA」の文字が刻まれていて、他にもコービーの最多得点記録である「81POINT」という刻印を入れたウェッジもありました(こちらは試合では使わない模様)。

日曜日の悲報を受けて、まだ間もないですからね、タイトリストの反応も早いですよね。

画像: NBAスパースターのコービー・ブライアンと親友だったトーマスは彼の死去後に刻印を入れたようだ

NBAスパースターのコービー・ブライアンと親友だったトーマスは彼の死去後に刻印を入れたようだ

撮影後、本人に話を聞くと……

「コービーとは仲のいい親友だったからね。今週から刻印を入れてもらったんだ。(彼の死は)ただただ悲しいよ」

と、刻印を入れた心境を吐露。

ちなみにサンドウェッジ57度は新しいSM8、ロブウェッジ60.5度は新しい……、なんだこのウェッジは?

画像: 60.5度のロブウェッジ「WEDGE WORKS」のSM8のカスタムメイドバージョン

60.5度のロブウェッジ「WEDGE WORKS」のSM8のカスタムメイドバージョン

聞けばどうやらこちらもSM8らしいのですが、「WEDGE WORKS」というSM8のカスタムメイドバージョン。ソールのバックフェース側とネックの辺りがかなり落としてあり、いかにも開きやすくしてあります。ネックも長くて、スピンがかけやすいように設計してあるように見えます。PROTO2020という刻印も入っていて、んー、これはカッコイイ。

画像: 47.5度、52.5度、57度、60.5度のウェッジ4本体勢で試合に臨む

47.5度、52.5度、57度、60.5度のウェッジ4本体勢で試合に臨む

ちなみにトーマスは、その2本に47.5度と52.5度のウェッジを加え、今年もウェッジ4本体制で試合に挑みます。

予選ラウンドは松山英樹、ラームと同組ですからね。調子のいい3選手のつばぜり合いを見られるのはとっても楽しみですね。

以上、TPCスコッツデールよりお届けしました。

撮影/姉﨑正

画像: 黄金世代・淺井咲希のラウンドに密着!「ドライバーの飛ばしコツ」を詳しく聞いてみた【淺井咲希×秋山真凜】 youtu.be

黄金世代・淺井咲希のラウンドに密着!「ドライバーの飛ばしコツ」を詳しく聞いてみた【淺井咲希×秋山真凜】

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