もともと海外モデルだったものが高く評価されたことで、グローバルモデルへと“昇格”したミズノの「ST」シリーズ。手にした世界のトッププロたちも「飛距離アップ」を実感したというこのシリーズだが、実際日本人でも使えるのだろうか。ドライバーにかけたその技術を調べてみた。

海外でスマッシュヒット「ST190」が世界戦略モデル「ST200」に進化!

「ミズノといえばアイアン」というイメージがまだまだ根強い海外で、その状況を打破すべく2018年から展開し始めたのが「MIZUNOの世界戦略」を目指すSTシリーズ。

18年にはST180ドライバー、19年にはST190ドライバーが発売。とくにST190はその高初速・低スピン性能、すなわち圧倒的な飛距離性能が高く評価され「ミズノはドライバーもすごい」と海外のゴルファーの認識を改めるインパクトをもたらした。そして迎えた2020年。「ST200」ドライバーがミズノの世界戦略モデルとして、3月20 日に発売予定となっている。

STとは「Speed Technology」の略で、ウッドに必要な“飛び”にフォーカスしたテクノロジーを結集。昨年の10月頃から米ツアーでもルーク・ドナルド、キース・ミッチェル、アダム・シャンクらがテストを始め、「飛距離アップしている」と実感。早速試合に投入している。

高初速・低スピンだけじゃない! ST200にはさらに「操作性の良さ」がある

今年のSTシリーズにはST200とST200Xの2モデルがあり(米国ではST200Gもある)、まもなく日本で発売されるが、いずれも日本チームの新素材開発力と唯一無二のクラフトマンシップによって新たなレベルに到達したドライバーだ。見た目や搭載されたテクノロジーからはまるで海外ブランドのような斬新さを感じるが、それを支えているのはミズノ伝統のクラフトマンシップ。いわば和魂洋才的なドライバーと言えるかもしれない。

画像: 「WAVE TECHNOLOGY」によるヘッドのたわみでボールスピードをアップさせる

「WAVE TECHNOLOGY」によるヘッドのたわみでボールスピードをアップさせる

このST200の両モデルに言えることは、βチタンフェースを採用している点。この素材はミズノ「300S」などの高反発ドライバーに採用されていた素材だ。通常のチタンよりも強度が高くたわみやすく、高い反発性能を発揮する。

画像: ST200シリーズはフェースにβチタンを採用

ST200シリーズはフェースにβチタンを採用

もともとこの素材は反発力が高く、「すぐに反発規制のルールを超えてしまう」という問題点があったが、それもフェース中心部に厚みを持たせ、周辺部を薄くすることで解消したのだという。普通に作れば高反発過ぎる素材をあえて使う、贅沢な作りとなっているわけだ。

また、クラウン部分をカーボンにすることで重心を下げ、低スピン弾道を可能に。これがさらなる飛距離の追求に一役買っている。ST200シリーズは、高初速×低スピンの進化を遂げるため、前作に比べて飛びの3要素を徹底研究し、商品化したという。

画像: ボールをコントロールしたいプレーヤーの求める操作性の良さも忘れないのがミズノらしい

ボールをコントロールしたいプレーヤーの求める操作性の良さも忘れないのがミズノらしい

「高初速×低スピン化」は他社のドライバーについても同様に言えることだが、ミズノの場合はそれにプラスして「ヘッドの返しやすさ・ボールのつかまり」を追及している。

ミスヒットしても、そこそこ真っすぐ飛んでくれる、という万人に対してミスに寛容なドライバーではなく、ボールをコントロールしたい、というプレーヤーにうれしい「操作性の良さ」を感じられる設計になっているのだ。

世界市場を獲りに行く「ST200」か、よりつかまる軽量市場を獲りにいく「ST200X」か

なお、ST200ドライバーには「ST200」と「ST200X」の2モデルがあり、「ST200X」は軽量でつかまりの良い仕様となっている。

いずれもヘッド体積は460cm3だが、「ST200X」 は「ST200」よりも高打ち出しでつかまりやすい。一方「ST200」は、ミスに寛容で、叩きにいける安心感がある。

とくに、最近の慣性モーメントの大きいドライバーはどうもつかまらなくて……というゴルファーにとっては、最新モデルの曲がらず低スピンで飛ばせるというメリットと、ヘッドがターンしてボールをつかまえてくれるという要素を併せ持つST200Xは最適解となる可能性が十分にあるだろう。

ミズノが世界市場を本気で獲りに行く、そのための“武器”として掲げるST 200と、よりつかまり軽量化されたST200X。中途半端な仕上がりでないことは、言うまでもない。

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